海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

体内細菌と抗生物質@アフガニスタン

参加しているオンライン塾の今週のテーマが体内細菌だった。

それで蘇ったアフガニスタンでの抗生物質との思い出。

 

アフガニスタンに駐在していた時、

半年程度は健康そのもので、私って順応性ある~

と思ったものだが、

半年後に突然腹痛アタックがあってから、

体調のすぐれない毎日が1年も続いた。

意識の80%はおなかにむかい、

いつも雨雲が立ち込めたようなどんよりした気分。

 

ひどい腹痛ではないのだけれど、

鈍痛が続き、おなかをかばうせいか

いつも体が何となくエビの様に丸まっている気がしていた。

ひどいのは下痢。

水のような下痢が続き、トイレから出ても、またすぐトイレに行きたくなる。

そしてまた水のような下痢。

 

おなかは鈍痛とはいっても、痛さが増すときもある。

そんな腹痛発作があると、国境なき医師団に行って抗生物質を貰う生活を続けた。

国境なき医師団にはお世話になりました!)

 

何か月か抗生物質服用を重ね、

このまま抗生物質を飲み続けたら寿命が縮まる!と危機感を感じ始めた。

それで、おなかの調子とどんよりした気分はそのままだだったけれど

思い切って抗生物質断ちをした。

 

その後、かなりの間体調の悪い日々が続き、

体調の悪いのが普通となってしまって、

元気な爽やかな気分ってどんな気分が忘れてしまっていた。

 

そして半年程経過したある日、元気な自分にはたと気づいた。

遂に体が安全でない水や不衛生な環境に順応し、自然治癒した瞬間。

健康ってこんなに気分のいいものなのね!と感動した。

 

アフガニスタンではそれからも何度も腹痛に悩まされたけれど、

もう国境なき医師団に行くことはしなかった。

徐々に免疫力が鍛えられていった気がする。

 

衛生環境が十分でない国で仕事をするのには、

健康管理も大きなポイント、

健康管理も仕事のうちということを身に染みて学んだ

初めての駐在地アフガニスタンでの思い出。