キリスト教徒の間では、
日本人がお正月に年賀状を送りあうように、
クリスマスにはクリスマス・カードを、
それで、普段は余りこのようなことはしないのだけれど、
今年は私も久しぶりに遠方の日本にいることだし、
パレスチナのキリスト教徒の友人にイースター・Eメールを送ってみた。
二通はエルサレムに、
一通はガザに。
エルサレムからは、
『パレスチナは全面封鎖下にあり、この1か月は社会全体が
お休み状態』 とのお返事が。
コロナウイルス感染者第一号が
即座にベツレヘムが完全封鎖になったらしい。
巡礼者、観光客を含め外部から誰も入れない状態だそうだ。
続いてエルサレムも完全封鎖。
この何百年かで初めて、巡礼者のいないイースターを迎えるということで
大きなニュースになっているらしい。
何百年かで初めて、だもんね。何百年かで!
ガザ地区からは、
『ガザはイスラエルの厳しい出入域規制(*)のせいで?お陰で?
コロナウイルス感染者はエジプトから戻ってきた旅行者の
14名にとどまっているのよ。』 と。
この14名は学校やホテルに3週間隔離されているのだそうだ。
超人口過密なガザで、
コロナウイルス感染者を十分隔離できるスペースを確保するのは大変だ。
これ以上の感染者が出ないことを心から祈る!
(*) 厳しい出入国制限: 世界で最も人口密度が高い地域の一つガザ地区は、長さ50km、幅5~8kmの狭く細長い種子島程の大きさの土地に200万人以上が居住している。人口の7割はパレスチナ難民で、援助物資に頼りながら、なんとか命を繋いでいる。2015年からイスラエル軍がガザ地区を包囲し人や物の出入を厳しく制限しているため、屋根のない監獄とも言われる。経済は滞り、ガザ地区の人々は物理的にも精神的にも苦しい生活を強いられている。