先日、インドはコルカタ、マザー・テレサの神の愛の宣教者会(MC)でのボランティアの話を書いた。
初めての長期開発途上国滞在。
差し当たり、最初の数日はホテルを予約していた。
バックパッカー街サダル・ストリートにあるけれど、
ちゃんとホテル。バックパッカー定番のドミトリーではない。
ちゃんと個人部屋。
古いけれど、とってもエキゾチックな雰囲気のある
フェアローン・ホテル。
懐かしさも手伝って、ググって見たら、
なんと20年たった今も、ちゃんと素敵にゴージャスに存在していた。
でも、コルカタのバッカパッカー街でゴージャスなホテルに宿泊しながら
マザー・テレサのところでボランティアをしようと思っていたわけではない。
現地でホームステイ先を探したかった。
当ては全くなかったけれど、
まあ何とかなるでしょ。
初めてMC本部マザー・ハウスに足を運び
ボランティア担当のシスター(修道女)・ニルマラマリアと話した時、
シスターが「日本人のツアー団体が来てるわよ。」と。
え? Iさん?
シスター「そうよ。」
なんと!
友人から、Iさんという知り合いが何年も
インド心の旅というスタディ・ツアーを実施していると聞いていた。
主催者Iさんもマザー・テレサを敬愛していて、
MC本部マザー・ハウス訪問もツアーの旅程に含まれているそうだけれど、
ツアーであればスケジュールで動いているだろうし、
積極的に会いたいという程ではなかった。
でも、まさにマザー・ハウスで偶然にもIさんと
ご対面できることに相成った。
しかも初日に。
運命だ!
初めて会ったIさん、とってもフレンドリーで気さくで親切。
日本とインドをもう何十年も行ったり来たりして
インド社会にもネットワークがある。
それで、「インド人宅にホームステイをしたいと思っているんですけど。」
と相談してみた。
そして、彼を通じて紹介されたのが
シーク教徒(*)のシンさん。
ターバン巻いてる典型的インド人という印象のあるターバン。
実はシーク教徒のらしいってことぐらいは知ってた。
あのターバンのシーク教徒か!
それにしても、偶然か必然か、
インドに到着して早々
信頼できるルートでホームステイ先が見つかった。
とってもラッキー!
そして、未知なるシーク教徒宅にホームステイできることになったのも
とってもありがたい。
インド滞在が楽しくなりそう、と胸躍った。
(*) シーク教: 16世紀初め、パンジャーブ地方のラホールを拠点として、イスラーム教の影響を受けてヒンドゥー教の改革を掲げ、一神教信仰、偶像崇拝の否定、カーストの否認などを説いたナーナクが創始した宗教。シクとは弟子の意味で、ナーナクを師(グル)として、その弟子(シク)として忠実に教えを守ることからシク教(またはスィク教)といわれた。(『世界史の窓』より