海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

ホストファミリーはシーク教徒

私のホストファミリーとなったシンさんはシーク教徒。

会社を経営していて、ずいぶんとお金持ちらしい。

 

シーク教は成立時から

裕福で教養があり教育水準の高い層の帰依者が多かったとのこと。

なる程、それで私のホストファミリー、シンさんもお金持ちなのか。

 

シーク教はインドの人口の約2%だけれど、その数2000万人。

世界で5番目に信者の多い宗教らしい。

さすが、中国を追い抜く勢いの人口大国インド。

 

シーク教の信念の真髄は次のようなものだ。

  •  シーク教の神は人類すべてが自由に自分の信念を実践できるように人類すべての宗教を維持しています。
  • 神は すべての人間を平等に見ています。シーク教徒の生活の中での宗教的、政治的な権利のすべては女性と男性の両方に開放されています。
  • シーク教徒は 1日3原則によって導かれています。

   - 正直に勤勉に働く。

   - 恵まれない人々と分かち合う。

   - 行うすべての行動に神を自覚する。

  • シーク教徒は 公正な社会を作ることを目的としています。すべてのシーク教徒は、人類の福祉貢献を義務ずけられています。
  • シーク教には 聖職者はいません。各個人が神を経験する可能性を持っています。
  • シーク教の信仰は 多神教偶像崇拝、迷信や盲目の儀式を拒否します。
  • シーク教は 場所、日、時間、を神聖化しません。

(『シーク教徒連合』より)

 

ずいぶんと寛容で平等的、博愛的だ。

ヒンズー教カースト制度も否定している。

名前で社会的地位が分かってしまうことを避けるため、

男性は皆シン、女性はカウラという姓にすることが決められているらしい。

なので、シンという名前なら間違いなくシーク教徒だ。

 

私のホストファミリーのシンさん、

博愛主義で福祉貢献を推進する宗教信者として、

私がマザー・テレサのところでボランティアをすると知って

私を賞賛し、とっても良くしてくれた。

 

お陰様で、

三食ならぬ昼食・夕食と昼寝付きホームステイ生活を享受できることになった。

(朝ごはんはマザー・テレサマザーハウス

ボランティア活動前にありがたく頂いていた。)

ご飯ができるとお手伝いさんが呼びに来てくれて、

シンさんの家族と食卓を囲む。

ダル(レンズ)マメのスープ、いろいろな種類のカレー、ビリヤニ、タンドリーチキン、チャパティ、ロティ。。。

正当なる純インド食。

食べたいものをリクエストすれば、それが翌日のテーブルを彩った。

                                                    

そして、シンさんの奥さんと

午後チャイとあまーいインド・スイーツをほおばりながら、

インドの生活や文化の話、ボリウッド映画、ボリウッド・スターのゴシップなどに

花を咲かせた。

 

なんとも贅沢なインド生活になった。