海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

イード・ムバラク!

4月24日に開始となったイスラム教の断食月ラマダ

開始時に記事を書いたが

parwana.hatenablog.com

 

イスラム暦に沿った約1か月のラマダンがあける。

イードムバラク!(イードおめでとう!)

と言って、みな喜び、祝いあう。

 

イードと呼ばれる大祭は2回あり、

今回のイード断食月明けのイード

イード・アルファトルと呼ばれる小イード

 

断食月の「ラマダン」とは断食のことではなく

断食をする月の名前。

日本風にいうなら、

弥生とか五月とか師走とか。

イードラマダンの次の月シャワルの初日で

新月の後に出る最初の細い三日月が観測された時に

イードが宣言されるので、

ラマダン開始時同様、

直前までイードが23日なのか24日なのか

はたまた25日なのか分からない。

 

日本の代々木上原にあるモスク、東京ジャーミィでは

23日にイードの挨拶メッセージがホームページを飾っていた。

サウジアラビアパキスタン、ヨルダンなどは24日。

 

例年は、イードのために服を新調し、モスクにお祈りに行って、親戚や友人を訪ね歩く。

 

イラク駐在中のイスラム教徒の現地職員は、

親戚や友人がひっきりなしに訪ねてくるから大変なんだ!

と言っていた。

 

が、今年は全く様相の違うラマダンとイード

イラクの友人曰く、

モスクにも行けないで、毎日家族とだけ顔を突き合わせた

大変なラマダンだった、と。

 

例年、ラマダン中の日没後は人々は明け方まで眠りにつかず、

祈ったり、翌日の断食に備えて遅くまで食べたり。

街も眠らない。

 

昼間の断食の空腹を満たすため、

夜、あれもこれも豪勢な食事を食べる、食べるで

ラマダン時に太り、散財する人も少なくない!

 

でも今年は、多くの国で、コロナウイルス対策のため厳しい行動規制が敷かれ、

イラクの友人が言うように、まさにモスクに行けず

家で祈っていた。

 

もちろんイード中も行動規制は続く。

 

今年のラマダンとイード

ムスリムにとって記憶に残るイードになるだろう。

余り良い記憶ではないけれど。。。