海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

ダダーブ難民キャンプでおなかをこわす

前回の記事の続き。

 

黄熱病の予防接種も無事終了、

晴れてケニアのダダーブ(*)に赴任した私。

難民キャンプ内のソマリア難民の仮設住宅を設置する。

 

あれ? 着任早々おなかがゆるい。

痛い程じゃないんだけど、スッキリしない。

寝込むほどじゃないんだけど、倦怠感がまとわりつく。

 

病気だったら

よっぽど悪くなった方が、観念してがっつり休めるし、いいのだけれど

真面目で勤勉な日本人、

寝込む程に不調じゃないと、頑張っちゃう。。。

 

数週間もそんな調子で、

無意識的に腕でおなかをかばい

心なしかエビのように背中を丸めた前傾姿勢になっている。

 

病院に行ったら? と同僚に言われても、

ケニヤには申し訳ないけれど

ケニヤの病院の衛生レベルに不安を感じ

医療レベルに心もとなさを感じ。

 

それ以前に、大体において、ダダーブには病院なんてない!

ダダーブ、こんな感じのところですから。。。

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それに、私は西洋医学不支持者なので、

病院に行きたくない。

薬飲みたくない。

 

それでも流石にこんなに体調不良が続くものだから

ナイロビのアジア系ケニヤ人(**)の友人タスに相談した。

 

彼女は評判の良いインド伝統医学のお医者さんを知っていると言う。

自然との調和を重んじる東洋医学は好き。

それで、彼女にお医者さんに連れて行ってもらい、

診察を受け薬を処方してもらった。

 

そして、その足で、私は中国のプロジェクトのため中国に飛び立った。

 

薬、効いてない感じ。。。

相変わらず体がエビ型の前傾姿勢。

おなかが傷んでるよぉ。。。

 

痛ーい!とか

いたたたたた。。。、という感じではないのだけれど、

確実に傷んでいる。

 

これは再度、東洋医学にお世話にならなければ。

だって、東洋医学の先進国、中国にいるんだもん!

中国人の友人に滞在地の昆明で有名な中医に連れて行ってもらった。

 

続く~。


(*) ダダーブはソマリアとの国境から100Km程西に位置する世界最大の難民キャンプで、駐在当時の2012年、キャンプ人口は40万にものぼった。

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ダダーブ難民キャンプ(2012年当時)

 

(**) ケニヤは旧英国植民地なので、同様にイギリス植民地であったインドからインド人がたくさんケニヤに移住している。アジア系ケニヤ人と呼ばれているが、厳密には南アジア(インド)系。私の友達タスも親戚がインドにいるし、彼女の配偶者の親戚はパキスタン在住。そういえば、『ボヘミアン・ラプソディ』のクイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーもインド系で、家族でインド、ケニヤの隣国タンザニアザンジバル、イギリスに移り住んでいる。