前回からの続き~
『イスラム2.0』(飯山陽著)
本屋さんで目にして、
イスラム圏で働いたものとしてこれは必読書だ!と思い、買ったものの、
積ん読して早半年、汗。
やっと読み終わり、そして、考えさせられた。
イスラム教徒の正義の基準はアラーの神であり、
神の言葉をつづっている啓典コーランだけれど、
その正義の根本、価値観が私達と異なっていて、
相容れないから、
「話せばわかる」というのはムリ、と筆者は言う。
確かに、そうなのかもしれない。
同じ日本人同士でさえ、「価値観の違い」による離婚が
いかに多いことか。
そういえば、以前、イスラム教徒のパキスタン人と結婚していた友人が、
今も好きだけど、どうしても譲れない部分があると言って離婚したのを思い出した。
深くは詮索しなかったけれど、宗教的な信条に関わることなんだろうなと想像した。
宗教を登山に例えて、
宗教は、登山ルートは違っても同じ山頂を目指している、と聞いたことがあった。
でも、違う宗教の目指す山頂は別々であって、
同じではなかったんだな。
違う山だった。
では、一体宗教って何なんだろうという疑問が湧く
宗教って愛と平和と幸せを求めて神様を崇め奉ると思っていたけれど。
さて、著者は、日本が、日本人がイスラム教徒と共生するための4つの提言をしている。
1.普遍真理を争わない
2.法の遵守の徹底
3.日本の常識を押し付けない
4.レッドラインを超えない
まさに、私もあなたとあなたの宗教を尊重するから、
あなたも私と日本のルールを尊重してね、ということ。
私の現実的思考は、それを言葉では理解しているけれど
もう半分の理想主義的思考は、
「万人の愛と平和」という価値観は普遍であるはず!と叫んでいる!
宗教って何なんだー!!