薬剤師の友人がオンラインで
「世界の医療事情に触れてみませんか」というイベントを開催している。
第2回のゲストスピーカーとしてわたくしめにお声がかかり、
医療事情に精通した人間ではないけれど、
後発発展途上国(*)に分類される
アフガニスタンやハイチの国の様子、病気体験について
紹介させてもらった。
アフガニスタンもハイチも国の基盤が脆弱で、
医療設備、医薬品、サービスが慢性的に不十分。
初の駐在地、アフガニスタン東北地方のバダクシャン州ファイザバードは
初めて降り立った時、中世にタイムスリップしたかと思った。
中世ファイザバードに病院はあるらしいけれど、
医療の質、 衛生状態に非常に不安が。。。
現地職員からも勧められなかった、汗。
長年の戦闘、国の貧困、教育に対する意識の低さなどにより、
国民の教育レベルは限定されていて、
お医者さんの腕はどの程度のものなのだろう。。。
(発展途上国では、頭脳流出といって、高学歴で専門性の高い高技能労働者が、安定していて高収入をあげられる国に移住してしまう傾向がある。)
医療施設、設備の清掃、リネンの洗濯。
どのくらい頻繁に、丁寧に入っているのかも不安。。。
そのような場で心強いのが国際 NGO の存在。
以前紹介した国境なき医師団(MSF)は
アフガニスタンの僻地の僻地ファイザバードでも活動していて、簡単な診察もしてくれた。
私もお世話になりました。
(アフガニスタンでお腹が痛くなった話、以前ブログで書いたので、是非読んでみて下さい~。)
人道支援の団体は、通常、職員を海外保険に加入させる。
地元の医療施設で対応できない場合は緊急医療輸送で
必要であれば海外の然るべき病院に搬送してもらえるし、
アフガニスタンのような紛争下にあり
極端に治安状況が悪い国への渡航には、
「戦争特約」というお高いオプションを付けて、
万が一、紛争に巻き込まれ身体的に被害をうけた時も
保険で対応できるようにしている。
なので、いざ医療のお世話にならなければいけなくなった時も何とかなるという心理的な保険としても役立っている。
(*) 後発発展途上国 (LDC: Least Developed Country) 国際連合が定める世界の国社会的経済的な分類の一つで、開発途上国の中でも特に開発が遅れている国