早1か月以上が経過した。
最悪と報道される原油流出事故では、
1,000トン以上もの原油が海の色を変え、
あたりの生態系にも多大なる影響を与えるらしい。
ニュースで映像や写真を見ると、
海がねっとり黒々とした様相に変わり果ててて
胸が痛い。
南国パラダイス・美しい海が売りの観光立国モーリシャスの
現地ダイバーや市民などがボランティアで、
手作業で原油を取り除くという。
気の遠くなるような手作業を展開しているそうだ。
日本の貨物船が引き起こした大事故ということで
(かどうかは分からないけれど)
モーリシャス政府からの要請もあり、
日本からも国際緊急援助隊が出動した。
隊員総勢6名じゃなくって、もう少し大きくいこうよ!
という突っ込みは置いておき。
JDRの活動の様子がうかがえる
https://www.facebook.com/JapanEmb.Mauritius/
日本国の国際的に活動する緊急援助機能。
恥ずかしながら、
同じ業界ながら、この4月から転職して日本で働き始めるまで
JRDの存在を知らなかった。
いろいろな緊急支援の現場で
隊員や調整員に出会っていても
おかしくないはずなのだけれど、
残念ながら、接点がなかった。
存在を知ってしまった以上、JDRに登録しないはずはない!
私も最近研修を受け、調整員要員として無事登録完了~!
そうそうたるキャリアの方々が専門家登録していて、
緊急事態が発生すると、あっという間に隊が編成され、
迅速に現場に駆け付ける。
救援の場合は、救助犬のワンちゃんも引き連れて。
私が登録した調整員も隊の一部として、
関係各所との調整始め、何でも屋としての役割を担う。
さて、モーリシャス沖の事故は
現地政府からの要請に基づき、
日本から環境の専門家含むJDRが派遣されたけれど、
タイミング悪く、巷ではコロナ・ウイルス蔓延の時期で
モーリシャスへの入国も大変ならしい。
緊急支援で駆けつけているのに、
入国後14日は隔離されなくてはならないなどの
何とも不便な手続きが立ちはだかっているようだ。
モーリシャスのような小さい島国の
しかも、インフラや医療施設の十分整っていない国で
コロナ・ウイルスが発生すると適切で十分な対応ができず、
感染爆発の危険性がある。
なんとゼロ!
以前は多少の感染者がいたけれど、
撲滅に成功したらしい!
そんな国に、支援で入った支援隊が
コロナ・ウイルスをまき散らしてしまっては本末転倒。
別の緊急支援が必要になってしまう。
入念な準備と対策をして
JDR3次隊が9月2日に現地に旅立った。