エルサレムで知り合ったトゥアンはアメリカ人。
一緒にイスラエル北部のキリスト教聖地を巡った仲。
と言うと誤解を招くかな、笑。
せっかくエルサレムに駐在しているのだから、
キリスト教ゆかりの地を訪ねない訳にはいかないと、
3年目にして初めて日帰りバス・ツアーに参加した。
ナザレやカナ、ガリラヤ湖、カペナウム、そしてイエス・キリストが洗礼を受けたヨルダン川。
イエス様の足跡を追う旅に、久しぶりにワクワク。
様々な国からの旅行者が十数名の
ちょうどいいサイズのグループの中に、
一人アジア系がいた。あ、私もだった、笑。アジア系2人。
ツアーガイドに質問しているアジア君のアクセントは
ちょっとアメリカぽい。
程なく彼が私に声をかけてきて、やっぱりアメリカ人と判明した。
トゥアンも私もおひとり様参加だったので、
一緒におしゃべりしながら観光地を巡り、
思いがけずツアーの楽しさ倍増となった。
トゥアンはシリコンバレーでIT企業に勤めていて、出張中の合間にツアーに参加、その後1週間ほどイスラエルに滞在して、アメリカに帰っていった。
それからトゥアンとの交流は今も続いている。
日本よりよっぽどCOVID19感染状況が深刻なアメリカでは
厳重なロックダウンで完全な在宅勤務が続いているから、
四六時中家にいて、ガーデニングがはかどっているそうだ。
彼はIT企業でガンガン儲けて
かなり裕福で豪邸に住んでるらしい、羨ましや。
庭もかなり広く、いろんな野菜や果物など作っている。
自慢げに写真を送ってくる、笑。
収穫物の中にいちじくもあった。
いちじくと言ったら中東に縁が深い果物の一つで、
聖書のアダムとイブの話にも出てくる。
私も夏のいちじくの季節にはたくさん食べたし、
ジャムを作ったりした。
季節が過ぎると、今度はマーケットに干しいちじくがたくさん並ぶ。
それで、冗談半分で収穫したイチジクを干して送ってよ、と言ったら
真面目にイチジクを干してくれたトゥアンは、いい奴!
結局、うまく干し上がらなくて失敗。
代わりに買って送るからと言うトゥアンは、本当にいい奴!
そしてその小包が今日無事私の手元に届いた。
早速開けてみると、イチジクと一緒にデーツ(干しナツメヤシ)も入ってる。
デーツもアラブには欠かせないドライフルーツで、
特に断食月ラマダンの間はイフタールと呼ばれる断食明けのスナックとして欠かせない。
干しイチジクもデーツもアラブ産の輸入品かと思いきや、
Made in California
どおりで箱はアラブっぽくない、笑。
思いがけないタイミングで
東の中東からではなく西のカリフォルニアからアラブの香りが届いた。
でも味は一緒。
まいうー♪