海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

献血するのも楽じゃない

手っ取り早い社会貢献は献血だと思っている。

それで学生の時から折に触れ献血をしていた。

良いことした~って気分もいいし♪

 

健康診断を受診直後に簡易結果を聞いて

思った程悪くなかったのと、

これからもっと健康に気をつかおうとの思いから

記念に(?!)献血でもしてみようかなと献血ルームに足を運んだ。

 

献血は外国から帰国後一年以上経ってないとできないので

長らく駐在生活をしていた私は一時帰国中の身では献血が出来ない体だった。

今はもう帰国後1年以上経っているから、晴れて献血できるはず。

 

久しぶりに行く献血ルームでは

受付のおじさんから、何やらたくさんの質問を浴びせられた。

 

睡眠時間は何時間か、直前に食事をしたのはいつか、薬は飲んでいないか、

外国から帰国1年以上、であるかの確認はもちろんのこと、

いついつまでの期間にイギリスに1年以上滞在していなかったか(狂牛病のリスク)、

肝炎やマラリア、リーシュマニア症など

いくつかの熱帯地域特有の病気になったことはないか、

6か月以内に刺青やピアスをしていないか、

健康診断で内視鏡検査を受けていないか、

など、など、そんなことまで聞くんだ!と思いながら。

 

海外駐在の長い私はドキドキしながらも、

イギリスに何回も遊びに行っている私は、プリーズ!と思いながら質問をクリアしていった。

 

健康診断で内視鏡検査を受けていないか、という質問を除いては。

 

何で健康診断の質問なんてあるの?

もしや、健康診断受診当日には献血できない?!

 

でも、受付のおじさんは何も言わなかったので、

次のステップに進むことができた。ほっ。

 

次のステップはお医者さんの診断。

 

以前は、お医者さんの診断なんてなかったのに

今は献血するのにも随分と念の入れようだ。

健康な血液のみが集まる訳ではないからなのだろう。。。

赤十字のクオリティ・コントロールも大変だ。

 

お医者さんは、先ほどの受付での質問票の内容を

口頭で再確認していった。

 

お医者さん:今日は健康診断は受けてないですね?」

私:「受けました」

お医者さん:「え! 内視鏡検査は?」

私:「受けました」

お医者さん:「そうなんですね。それでは、今日は献血はお受け頂けないことになります。体に負担がかかっているので、念のため用心して頂くんですよ。明日には献血していただけます。」

 

なんと、なんと!

 

そりゃ、全身麻酔じゃなかったから、

涙目になりながら、かなり苦しい思いをしながら、

自分に「ゆっくり呼吸をするのよ! 大丈夫、大丈夫!」と言い聞かせて乗り切った胃カメラ検査だったけど、

献血センターに入る頃までには、そんな苦しい思いはコロッと忘れていたのに!

 

海外帰国組への献血制限には警戒していたけれど、

胃の内視鏡検査当日の献血不可は全くの盲点だった!

 

せっかく健康診断して気分晴ればれ、

何かプチいいことして、自己満足に浸りたかったのにぃ!

 

献血するのも楽じゃない!

 

 

追伸 いつの間にか献血カードも電子管理になっていた。献血は出来なかったけれど、過去の献血履歴の記載された新しい献血カードをもらえたのが、今回の献血トライの小さな収穫。

 

追追伸 ご参考までに、献血不可の場合はリンクのとおり。

これ以外にも内視鏡検査当日など、あれやこれやあります。

www.jrc.or.jp