イラクで現地スタッフだったカトリックの元同僚、今友人に早速連絡した。
友人「そうなのよ! 感激!! でも、コロナ禍でしょ。
法王がごミサを行う隣県には行けないの。。。
もう残念過ぎる。。。涙」
といった会話の数日後、メッセージが来た。
I made it! (やったよ!)
移動規制厳しい中、カトリック信者に特別許可があったのかは分からないけれど、信じられないくらいスムーズに隣県に行けたらしい。
とっても特別な時間で、私のためにも祈ってくれたって。
感激💛
動画も送ってくれた。
「皆さんの国を訪れることを強く望んでいた。
平和な未来を共に築こう」というメッセージの元、
4日間で南部のウル、中部のナジャフ、北部モスル、エルビルと複数都市を訪問という多忙スケジュール。
南部ウルはキリスト教、ユダヤ教、イスラム教の共通の祖であるアブラハムの生誕地と言われる町。
そんな町が現代の地図上では
ローマ法王初のウル訪問は
カトリック史上においても特別な意味があるだろう。
中部のナジャフでは
スンニ派指導者との面談は過去あったけれど、
シーア派指導者とは、こちらも史上初だったらしい。
あるかもしれないけれど、
実はキリスト教徒がたくさんいる。
カトリック、アッシリア正教会、シリア正教会、アルメニア正教会などなどなど。
(キリスト教、たくさん宗派があるのです!)
イスラム教徒と一緒に平穏に暮らしていたらしい。
でも2003年に戦争がはじまり、過激派が台頭して
キリスト教徒を迫害し始めた。
今ではキリスト教徒は30~40万人に減少してしまった。
動画を送ってくれた友人はじめ
元同僚には何人もクリスチャンがいたけれど、
そのうちの何人かはイスラム国が攻めてきた時には国外脱出を真剣に考えたと言っていた。
治安の不安定なイラク。
しかもコロナ禍の中、
ワクチン打って、1万人の警備員に守られながらの
「イラクは今後も常に私の心に存在し続ける」
というメッセージで幕を閉じた。
私もまだイラクに駐在していたら
こんな歴史的な場面をこの目で見てみたかった!