海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

ミャンマーのお正月  

 いろいろな国がそれぞれのお正月を祝うけれど、

ミャンマーはこれからお正月を迎える。

ミャンマー暦に沿って、2021年のお正月は4月17日。

 

新年を前に、1年の汚れを洗い流す仏教的習わしの

ティンジャンと呼ばれる水かけ祭りは

ミャンマーの一大イベントで、

今年は4月13日から19日まで続く。

国を挙げて一週間もお休みとなり、

国中お祭りムードでいっぱいになる。

 

皆さん、水をかける気満々!

水をかける用のホースやブース、ステージなどが

そこここに設置される。

敬虔な仏教徒が多くて、普段はおとなしい雰囲気のミャンマー人もこの時ばかりはたがが外れ、日ごろのストレスとうっぷんを晴らすべく狂ったように(!)水を掛け合うそうで、

周辺の仏教国の水かけ祭りの中で一番激しく狂暴らしい!

 

私も駐在中、ヤンゴンでも田舎でも水かけ祭りを体験したけれど、道でも近所でも、連休明けに出勤してからは事務所でも水を掛けられた!

事務所ではシャツの中にホースで勢いよく水を放出されたり、笑。

 

そんなミャンマー人のストレス解消とみそぎ、

新たな気持で新年を迎えるための

ミャンマー最大のイベントのティンジャンが、

2年連続で全く異なった事態となった。 

 

去年はCOVID-19感染防止のための式典・祭り禁止令で。

 

今年は軍事クーデターに抵抗する市民の祝賀行事の拒否で。

 

今年2月1日に発生したミャンマーの軍事クーデターで

軍事暫定政権の弾圧により現在までに700人以上の市民が死亡している。

 

駐在時のミャンマー人の同僚からも

今がミャンマーの民主主義の踏ん張りどころだ!とメッセージが来る。

 

ミャンマーの民主主義、がんばれ!

そして、来年こそは平和で楽しいティンジャンを迎えられますように!