海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

トルコ大地震 緊急支援の舞台裏

トルコ、シリアで地震が発生したのは2月6日。

はや10日余りが経過した。

死亡者の数は今もグングン増え続けている。

2月18日現在、トルコの死者数はで39,672人、

シリアは5,800人以上と発表されている。

両国にとって自然災害史上初の大惨事。。。

 

両国にとってのみでなく、

世界の中でも

21世紀に入って6番目に死者の多い自然災害となった。

 

まだまだ多くの人が行方不明で

死者数は上昇を続ける見込み。。。

 

2月6日、私は在宅勤務だったのだけれど、

日本時間の10:17amに地震が発生して、

お昼頃には事務所に駆り出された。

 

業務上、密にチェックしている

GDACS自然災害警報システムが、

今回の地震直後から最大警報のレッド・アラートを発出。

立て続けに、マグニチュード7.8、7.5の地震が発生しているんだもんね。。。

(今もマグニチュード4以上の余震が発生している。)

そして、国際的な救助活動を調整する際に

被災国を支援するための

オンサイト・オペレーション調整センター (On-site Operations Coordination Centre: OSOCC) のバーチャル版、Virtual OSSOC(VO)も

オンライン上に立ちあがった。

 

こうやって国際緊急人道支援調整が本格化していく。

 

国連は被災国支援に赴く国々を調整し、

全体として効果的・効率的に

救援活動ができるように調整している。

 

また、救援活動の質を担保するのも大切。

国連機関はここら辺の管理も行っていて、

各国の救助や医療支援の質のレベル付けも行っている。

 

そして、救助活動を行う各国の動き、

活動場所、成果などはウェブ・システムに集約され、

全体像が俯瞰できるようになっている。

 

2月17日のUNOCHA情報によると、

130の国々から5,377人もの救助隊員と117の救助犬が

瓦礫の下に埋まった人々の人命救助のため働いた。

そんなに世界から支援の手が差し伸べられていたんだ!

 

もちろん、この中に

日本の国際緊急救助隊員および救助犬も含まれている。

 

日本はじめ多くの救助チームは

極寒の過酷な環境の中、

すでに救助活動を終了済み。

 

今後中心になってくるのは、緊急医療活動や

人々の生活支援で、

日本も国際緊急援助隊が医療チームを派遣しているし、

多くのNGO人道支援活動を開始している。

 

今回、私は人道支援活動で初の

日本での後方支援を行っている。

思った以上に、後方支援って大変!

細かい準備、調整が山盛り。

 

でも、その後方支援があるからこそ、

現場で支援活動が円滑に実施できる。

 

当たり前のことなのだけれど、

それを今回実感、痛感しつつ、

今までの本部のサポートに改めて感謝しながら、

 

四苦八苦、七転八倒しながら

後方支援を行っている。