海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

こんなところにもハラル・フード

日本でも海外からのイスラム教徒の人口が増えてきて、

レストランや食料品などでも

ハラル・フードは

だんだん話題になってきている印象がある。

ハラル・フードの認証を受けたものにはハラル・マークがつく。

ハラル・マーク

 

ハラル・フードは

イスラム教の適切なと殺のやり方に従って処理をした

神に許された食べ物。

 

イスラム教で豚肉やお酒が

ハラルならぬハラム=神が禁じたもの、であることは

知られていると思うけれど、

 

単に豚肉だけでなく、豚にまつわる様々なものが

ハラムなので要注意。

 

例えば、

 

豚エキスが含まれる調味料や出汁、

豚肉を調理した道具を使って調理した食材、献立

豚と一緒に輸送、保管された食材、冷蔵庫の中なども含まれる!

豚が配合された餌を食べた家畜、

豚由来の原料を使用している医薬品、化粧品、

などなど

 

表に見えていないところにも注意払わなくてはいけない。

 

イラクにいる時に、

腕を振るって

現地職員に日本のカレーをご馳走したことがあった。

 

「これって、豚肉入ってないよね」

と念押しされ、

もちろんルーに入ってないでしょ、と思いつつ

念のため、裏面の原材料を見たら。。。。

 

ゲッ、あった!

豚肉!

マジですか! 隠し味?に豚肉エキス使ってた!

 

私、

ヤバい! って顔をしてしまったらしい。

彼は、もしかしてはいっているのか? と。

そして、入っていても言うなよ、言うな! と。

 

知らないなら

間違って豚肉を食べてしまっても

神は許してくれるらしい。

だから、知らないことにしておいた。

 

他のムスリムの知人は

日本のカレールーが大好きで、

いつもお土産にカレールーを!とおねだりするのだけれど、

こちらも言わないでおいた。

 

ググってみたら、

植物由来原材料不使用をうたっている

カレールーがあった。

さすが、昨今の国際化の市場に対応している。

お土産にもお勧めです、って書いてある、笑。

https://www.sbotodoke.com/shop/pages/goldencurry_noanimal.aspx

 

そうそう、それで、こんなところにもハラル・マークの話。

 

2月6日のトルコ大地震

事務所では緊急支援を行った。

 

惨事の直後の物資不足傾向となる現地に悪影響を与えないよう、

支援チームはできる限り自給できるようにする。

すなわち、寝泊りして支援活動できるための就寝テントや

食料含むできる限りの物品を日本から持っていく。

 

食料は非常食用のアルファ米やドライパックの味噌汁、スープ、

レトルトパックのおかずなどなど。

 

また、火がなくても電気がなくても

食べ物を温められるように発熱材なども持っていく。

 

ここら辺の非常用食料は

個人的には自宅に備蓄していなかったので、

最新の災害備蓄用食料情報を得ることができて

一石二鳥だった!

 

その非常食用の食料にも

最近ではハラルマークがついている。

逆に、事務所では

ハラルマーク付きのものでないと

備蓄しないようになっている。

 

自給用の食料と言っても、

関係者は日本人のみでなく

現地では通訳や運転手、活動場所の警備員など

現地の人も雇い入れるので、

イスラム圏ではハラル・フードであることがマストなのだ。