海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

イーグルアフガン明徳カレッジ入学式

入学式にはベビーカーもチラホラ見られた
赤ちゃんとともに参加出来るっていいね~

 

2021年8月15日、アフガニスタンの民主政権が崩壊し、

厳格・曲解イスラム主義で女性差別タリバン復権した。

 

遡ること、その20年前、

タリバン政権が崩壊して民主政権が誕生した時、

私は国際緊急人道支援業界デビュー!

初の駐在地として

アフガニスタンの地を踏んだ。

 

どきどきの初駐在。

ちょっと怖いかも、ハラハラのアフガニスタン

しかも東北地方のへき地、

中世をイメージしたらこんなだろうなと思われるような

バダクシャン州ファイザバードで

唯一の日本人!

 

でも困難に直面すると俄然燃える、

やる気が出る、笑

 

タリバンの圧政に抑圧されていた女性がやっと解放され

それまで禁止されていた女子教育も解禁、

女の子も学校で教育を受けられるようになり

全国規模の「バック・トゥ・スクール・キャンペーン」を

バダクシャン州で展開するのがお役目だった。

 

すごい数の女子が小学校に登録し、

教室も、教材も、先生も全然足りないという嬉しい悲鳴!

質と量、不足しているものを

 

テントを使っての仮設教室の設置、

学校の修復、増設、

教材、文房具の配布、

教員研修などなど

可能な限りの支援が実施された。

教室が足りなくて、あちこちで青空教室も

 

あれから20年、

まさかのタリバン政権が復権し、

女子の中・高等教育は再び禁止という悪夢。

 

国際機関や大使館職員、

留学など外国に関連した経歴がある人達は

タリバン政権からの弾圧の危険性があり

国外に逃れた。

 

日本政府は他国がしたように

日本大使館などに勤務していた人々とその家族の

日本への避難を支援した。

 

その時に日本にやって来たアフガニスタン人、数百人。

 

そのアフガン人たち

当初は住居も提供され、サバイバル日本語も受講できたけれど、

 

政府の支援がそうそう続くことはない。。。

後は頑張ってね!と自立を迫られた。

 

まじっすか!

そんな、明日から自立してよねって言われても、

日本語不自由です。。。

収入ありません。。。

ってなるよね! 

路頭に迷っちゃうよね。

 

それで、名乗りを上げたのが

知り合いのアフガニスタン支援グループだった。

 

女性を対象に日本語クラスを開始した。

その名も「イーグル・アフガン明徳カレッジ」

 

以前より日本でアフガニスタン支援を行っているNPO

イーグル・アフガン復興協会の江藤セデカさんと

『ウェッブ・アフガン』編集部、

それから千葉明徳学園

手持ちで日本語コースを開始した。

webafghan.jp

 

webafghan.jp

 

口コミで声がけして集まった日本語教師の方々も

もちろん皆さんボランティア。

皆さん、熱い!

 

当初、30名くらい集まれば、と思っていたコースには

100人以上の女性が殺到したのだそうだ。

それだけ必要とされていた!

 

2024年度4月からの2期目は

約30人のやる気満々のアフガン女子達が

初級1、初級2、日本語検定試験対策の全3クラスで

勉強することになった。

 

その入学式に招かれてお邪魔しました!

アフガン・キッズの衣装来て、笑。

 

入学式の最中、

先学期講座参加者数名がが前に呼ばれて、

講座がどのように自分の生活に役立ったかを披露した。

 

もうびっくり!

堂々と皆を見ながら話してる!

恥ずかしがって、顔を背けて

一言二言話して逃げるように席に戻るなんてイメージとは程遠い。

堂々と自信持った話しっぷり。

皆も顔を見ながらしっかり話している。

 

「意外でした!」とこそっと関係者に話したら、

「この日本語クラスで変わったんだよ!」

とのお返事だった。

 

この講座が始まるまで、

日本在住アフガニスタン女性のネットワークは

非常に限定的だったのだそうだ。

日本にいてもやっぱりアフガンの文化・風習・生活様式

家庭内に、生活圏内に生きている。

アフガン女性はやっぱりなかなか外には出にくい。

友達を作りにくい。

日本人と触れ合う機会もそうそうない。

 

そんな日本のアフガン女性の

素晴らしいネットワークの役割も果たしていた。

 

更には、充実した託児設備も備えている。

折角の外に出る機会、

日本語を学べる機会があっても、

小さい子供を置いてお出かけするのは難しい。

 

イーグルアフガン明徳カレッジでは

平均15人程度、多い時は30人ものキッズたちが

講堂の広いスペースで

いろんなおもちゃで

思い思いに遊んでいる。

 

さすが幼稚園も運営している

明徳学園ならではの充実した幼児用設備!



日本語講座でこんな充実した託児ケアがあるなんて!

それを実現させた運営側のご尽力、

素晴らしすぎます!

 

ママたち、

日本語の勉強、頑張れ~!

おもろいマレーシアの本発見!

知人よりKindle本出版しました!と連絡が来た。

 

タイトル は

『マレーシアのゆるゆる日常風景 2: 

Jumpa Lagi! (ジュンパラギ!) またね』

https://www.amazon.co.jp/dp/B0CZ9PN4DN?ref_=cm_sw_r_cp_ud_dp_GNAQ2HTWQZQZ5GN7T7X9

 

実はマレーシアには行ったことない。

首都の クアラルンプールはコスモポリタンの大都市だし

楽しいと聞いているので、

ずっと行ってみたいと思っているけれど、

まだ叶っていない。

 

タイトルの「ゆるゆる」ってとこ

何となく想像できるような。。。

南国の楽園で、なぜセコセコ働かなきゃいかない?!

ってことだよね、きっと、笑

 

早速本を開いてみたら

面白くって一気に読み終わっちゃった。

ゆるゆるって、ここまでかー!ww

 

私も南国含めていろいろな国で働いたけど、

マレー人のゆるゆる度、かなり手強いww

 

読んでいると笑えるけど

当の本人はイライラ、カリカリ、おかんむり なんだろうな。

 

私もいろんな国の駐在生活で 忍耐力が鍛えられたけど。

出勤時間ににほとんど誰も出勤しない、

出勤したらまずは朝ごはんをみんなで食べる、

終業時間15分前には帰宅の準備を始め

終業時間ぴったりに、

たまに間違って5分早く退社しちゃった、コラコラ!

締切はあって無いに等しい、

などなど、私も経験したけれど、

 

マレー人が上を行っている部分あります、あります!

マレー人、手強いww

マレー人を相手にしたら、

確実に、かなりの忍耐力と大らかさが身につくだろう!

 

このような他国の日常を垣間見ると

いかに日本がキチ キチ・キツキツ、

社会的プレッシャーが過度なのかと考えさせられる。

 

だからと言って、

宅配便受領のために振り回されるのはイヤだな。

 

どこか日本人とマレー人の丁度真ん中ぐらいの人々で溢れる

楽園はないかなー!

 

まずは、マレー人のゆるゆる度で笑って、

マレー人を少しだけ見習おうww

 

追伸 今日まで無料キャンペーン中のようです! 

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「世界ふしぎ発見!」終了、涙

私の人生と共にあった「世界ふしぎ発見!

 なんと遂に番組終了なんて!!

 

ってか、海外駐在長いし、

5年前に帰国してからもテレビ持ってない生活だし、

もうすっかり終わってたと思ってた。

すみません!

 

でも、毎週録画していたビデオテープ

まだ何十本も実家にあるし。

 

38年も続いていたなんて感動!

人が生まれて、成人して、結婚して、子供産んで、

離婚して、再婚してまた離婚出来ちゃうぐらいの年月だ。

 

そんな長寿番組だったのに、

遂にミステリー・ハンターになれなかったのが心残り!!

 

実は

世界ふしぎ発見!」が終わっちゃうことを

エジプトはカイロで知った。

 

 3月下旬にカイロで

 海外ノマド生活を送るおしゃれでステキなロビちゃんと会った時、

世界ふしぎ発見! 」 終わっちゃうんだって!と

何とも 日本的な会話に ショックを受けた。

 

 なんで「世界ふしぎ発見! 」の話になったかと言うと、

最終回の前の回がエジプトだったから。

 

ロビちゃんも「世界ふしぎ発見! 」ファンで

ミステリー・ハンターになりたかった一人。

 

私がカイロ博物館で4時間かけても

まだ展示品見終わらなかったこと、

ツタンカーメン王の黄金のマスクに見入ったことを話したら、

 

黄金のマスクって頬のところが

ちょっと青みががかっていて、

実はそれ、

金の純度を変えて頬が際立つように細工されているって

世界ふしぎ発見! 」でやっていたと教えてくれた。

 

えー、その話、

博物館に行く前に知りたかったよーん!

カイロ博物館正面

 

カイロ博物館、余り訪問者フレンドリーでなく、

順路がよく分からなくって。

 

全く事前確認することなく博物館に行き、

ここにあのツタンカーメン王の黄金マスクがあることを知らず、

迷路をさまようように

あちらこちらをうろうろしながら、

ミイラの棺や巨像、レリーフ、ヒエログラフ、生活用品。。。

これでもかってくらい果てしない数の展示品を

じっくりゆっくり楽しんでいた。

王様?家族の巨像
大きさに圧倒されて像の説明チェックし忘れ、汗

こちらは庶民の親子像
子供のポーズがお茶目

こちらにも! このポーズ気になる!

ミイラの棺は果てしなくたくさんあります!

こういう庶民の様子を描いた壁画、大好き!

 

やっと2階の一角に差し掛かったら、

何やら物々しい鉄格子のついたドアのある部屋がある。

 

そこで初めて、

あれ、もしかしてここに高価な貴重な展示品が?!

あれ、もしかしてここに、

ツタンカーメン王の黄金のマスクがある?!

と思い至った。

こちらはツタンカーメン王のものではありませんが

 

入館して4時間後に気づいた私、苦笑

 

でも、まだ閉館まで1時間あるし~

と思ってたら、

係員が「もう閉館ー、はよ出てね。」って言うじゃないの!

 

なんでよー、

まだ4時じゃん!!

 

焦りながら、係員のおじちゃんに

「ちょっとだけ、プリーズ!!」とお願いして、

滑り込ませてもらった。

 

そして、ツタンカーメン王のマスクとご対面!

 

ピカピカに磨かれていて、黄金が映える。

魅せられるー!

 

ずっと眺めていたいのに、

係員のおじちゃんが

「はよ出ろや」って急かすから

後ろ髪引かれながら、博物館を後にした。

 

閉館は5時のはずなのに4時で締め出されたのは、

ラマダン中だからだと推測している。

くやし~!

 

大体において、

4時間も博物館に滞在するなんて想像もしてなかったし、

4時間かけても、まだ全部見てないなんて

思ってもなかったし!

 

20万点もの展示品があるらしいから

仕方ない?!

これも事前勉強不足のせい。。。」

 

近いうちにリベンジだ!

 

その前に、「世界ふしぎ発見!」最終回を楽しまなきゃ。

エジプトのことに触れない訳はないだろうから、

インターネットでアーカイブ見て

エジプトの勉強しなきゃ。

カイロ博物館の予備知識蓄えとかなきゃ。

 

え、なぜエジプトにいたのかって?

それは。。。

 

つ・づ・く

当時はやりのポーズだった?!

 

世界ふしぎ発見!

日本にいながら世界旅行を楽しませてくれて、

心からありがとう!!

ミステリー・ハンターになりたかったよーん!

 

 

インタビュー受けました!

 早いもので

2024年も第一四半期が終了して

2024年度が幕を開けた。

今年はちょっと遅めの桜もほころび始めて、

春が来たなー、新年度が始まったなーと

日本の春を実感している。

 

桜も新年度4月始まりも日本的、

日本の春、いいな~♪

 

私、誕生日が年度末ということもあり

(学年でほとんど一番年下という誕生日、気に入ってます、笑)

毎年、年度末に第一四半期の振り返りを行い、

来年度の目標を掲げている。

 

2024年年始に掲げた今年のテーマは「根」

揺るがずどっしりとした土台となる根を張る年とするよう

気合いを込めて。

 

1月から3月まで

結構バタバタと忙しかったなぁ。

予定を詰め込みがちなのは、全くもって自分自身のせい💦

 

それで心身ともに余裕を欠く傾向にあったのも、

ブログ更新できなかったのも

今後の課題だけれど、

色々活動していたので、充実感は大!

 

そして 新年度からまた新たな根を張るきっかけとして

友人の インタビュー系YouTube に ゲスト出演させてもらった。

 

紛争による人道危機とか、難民発生とか、地震被災者とか

ニュースでは聞くけれど

ほとんど人道支援に接点のない方々に向けて

友人インタビュアーが一般日本人目線でいろいろ質問してくれた。

 

私、現場経験長くなっちゃって、

現場の異環境、異文化・風習の中、多国籍の人に囲まれ

カオスな非日常に身を置いていることが普通化してしまっていて、

一般日本人の日常に照らして

何が特異なのか興味深いのか分からなくなっちゃっている。

 

なので、インタビューを受けて

自分のやっていることや自分自身の思いを

振り返って客観的に眺めてみることができた。

この機会に感謝💛

 

今回のインタビューで、いろいろ再確認できた。

 

ああ、私は緊急人道支援の仕事が好きなんだなぁ、

ボリウッド映画大好きなんだなぁ、笑。

好奇心旺盛過ぎ、笑

 

日本人としてどう世界に関わるか、

日本人として何ができるか、なんて

日本人アイデンティティ強いんだなぁ、

 

人生って計画した通りには行かないけれど、

成り行きで天職と思える仕事に巡り合えるんだなぁ。

 

何度ももう卒業しようと思って、違う分野に進もうとしても、

結局、なぜだか人道支援業界に戻っちゃうしね、苦笑

 

実はこの人生思った通りに進まないってこと、

先日、昭和なアーケード街をぶらぶらしている時

NHKサマに突撃インタビューされちゃって、

番組に登場することになりました!

 

NHK高校講座「家庭総合」の人生設計の回。

 

NHKサマ、こんな番組作ってるなんて。

なかなか勉強になる番組のようです。

去年のアーカイブちょっと見てみたけど、

私が高校生の時、こんな番組見てたら、

もっと立派なしっかりした大人になってたかも!

 

さて、その人生設計、

人道支援、国際協力の仕事に興味はあるけれど

どうやって第一歩を踏み出していいか分からない人の

キャリア設計のサポート役として

キャリア・カウンセリングを行っているので、

是非お声がけくださいまし~。

 

この4月から専門学校でも

キャリアデザインや時事研究を教え始めることになり、

ますます活動の幅が広がって、

ワクワク♪

 

やっぱり好奇心旺盛すぎて、予定詰めすぎてるな、笑。

 

でも、それが野窓パルワナです!

 

今年度もよろしくお願いします 🙂

モロッコに出張に行ってきました

2024年もあっという間に3週間余りが経過した。

 

元旦早々、能登半島で大地震が発生して

元職場は元旦から現場へ駆けつけ

今も活動を展開している。

同業者ながら素晴らしすぎる!

 

そんな中、私は

去年の9月の大地震で甚大な被害が出たモロッコ

元職場の助っ人として赴くことになった。

 

ミッションは、

実施中の大地震緊急人道支援事業の視察と

次期事業案形成。

 

10日間程の短期滞在だけれど、

初モロッコだし、

現在実施中の事業は今まで担当したことのない初の

女子衛生管理支援なので、

新しい経験を2つもできちゃう

この出張の機会に感謝!

 

さて、モロッコ

ここですよ、ここ。


北アフリカの西側。

北はジブラルタル海峡をはさんでスペインがすぐそこ。

 

昔、スペインのセビリヤ万博で2か月間、

赤十字パビリオンでボランティア活動をしたことがあった。

世界20か国から青少年赤十字ボランティアが招集され、

赤十字パビリオンのガイドをした。

 

Por aqui, por favor. こちらにどうぞ~

なーんてスペイン語で速攻ガイドの台詞を覚えて。

 

その時のボランティア仲間のノルウェーラッセ

ボランティア活動さぼって

海を越えてモロッコに遊びに行ってたなぁ。

 

ボランティアさぼって

他国に遊びに行っちゃうことに衝撃だった!

 

一緒について行きたーいという気持ちは大きかったけど

真面目な日本人はそんなことはできません!

(今も真面目な日本人だけど、

今なら担当者に行ってきます!とちゃんと告げて、

行っちゃうかな、笑)

 

それに、当時の私はまだまだ海外慣れしてないし、

度胸もないし、英語もしゃべれないし。

 

当時はスペインから海峡超えてモロッコ行くなんて

考えられなかったけど、

 

私も成長したなぁ。

今だったら、一人ででもちょろっと行っちゃうかも、笑。

 

そんな思い出?のあるモロッコ

実は結構人気の観光立国だった。

渡航のためにインターネットで検索してみたら、

観光情報がたっくさん。

女子旅用サイトもあるんだもん、驚いた。

 

確かに、アフリカの中でも治安は比較的安定していて、

歴史もあるし、食べ物美味しいし、小物もかわいい~💛

 

おっと、私は観光ではなく仕事に行くんだった!

 

行先はマラケシュ

 

ユネスコ世界遺産に登録されている

メディナと呼ばれる旧市街、

その中のスークと呼ばれる巨大な市場は

ロッコの観光の目玉の一つとなっている。

 

活気あふれる観光地マラケシュ近郊で、

2023年9月8日にマグニチュード6.8の地震が発生した。

死者3,000人以上、負傷者5,000人以上、

5万軒以上の家屋、建物が損壊、倒壊して

50万人以上が避難生活を余儀なくされるという

大変な被害が発生した。

 

元職場の支援チームは9月11日には現地に飛んで、

緊急物資配布などの支援活動を開始した。

 

そして、現地政府や現地の団体と提携しながら

必要な支援内容を検討し、

 

女子の生理用品不足、

また、モロッコ山間部の家父長制の影響による

月経に関する知識不足に注目して、

被災女子学生に対する月経衛生支援を開始した。

 

え? 月経対応なの?!

もっと食料とか水とか衣類とか

そっちの方が優先なんじゃないの?!

と思ったかもしれない。

 

でもね、女性にとってこれ、

深刻な問題なんですよね!

 

生理は毎月のもの、待ってはくれないからね。

でも、生理用品がなければどうすればいいの?!

 

ロッコでも、

多くの団体が食料、水、衣類は緊急配布を始めていたけれど、

女性特有のニーズにはほとんど手つかずだった。

 

これ、実は能登半島地震の被災者支援でも課題となっている。

news.yahoo.co.jp

 

是非とも殿方に十分な理解を求めたい!

 

今回のモロッコへの出張では、

現地の提携団体が実施している

被災女子学生が月経に関する正しい知識を得るための

ワークショップを視察したり、

配布する生理用品の確認等を行った。

久しぶりに海外渡航のための予防接種受けてきた

感染症が蔓延し始めてからの約 4年、

まったく海外渡航せず

日本に籠もっていたのだけれど 

 

先週のベトナム旅行を皮切りに、

来月1月にはモロッコと台湾、 

2月以降も色々お出かけすることになりそうな予感がしてる。

今までの反動か、笑

 

病院も注射も薬も大嫌いなので

海外渡航時も

予防接種は極力打たない。

 

けれど致死率が非常に高い

狂犬病破傷風は例外で、

さすがの私もやっぱり用心したい。

 

ということで、とっても久しぶりの予防接種、

病院探しから始めた。

 

今まではあまり時間も取れずに、

職場の近所のクリニックで

ササっと注射してもらっていたけれど、

 

今回は 都立駒込病院で受けてみることにした。

 

へぇ、都立でちゃんと対応できるんだ。

 

偏見たっぷりですみません!

 

海外では公立病院は無料だけど、

無料なだけに人が殺到して

なかなか十分な診察が受けられないのが常なので、

そのイメージを適用してました、苦笑。

 

さらに、

予防接種も 複数受けると それなりの金額になるので、

きっとダメだろうなと思いつつ 、

念のため、カードが使えるか事前確認してみた。

 

予想外にカード支払いOKって言うじゃないの。

嬉しい驚き。

 

でもまだ都立病院、

古くて暗いイメージがぬぐえない。

 

それが、病院に到着して

きれいででかい建物にびっくり。

 

勝手が分からず、受付あたりでウロウロおろおろしてたら、

歩き回っている 受付さん? 補助員の方?が

親切に教えてくれる。

これまた びっくり 。

なんだか、ここのサービスとってもいい感じ。

 

フードコートなどで渡される 呼出し受信機を渡されて、

さらにさらに驚いた。

 

順番が来たら受信機で知らせてくれるので、

診察室の前に我慢強く待っていなくても、

病院のどこにいても大丈夫 ってことみたい。

 

こんな電子機器で患者対応してるなんて

すごいじゃん!

 

そして程なく呼び出し受信機が鳴ったので、

指定の診察室に入った。

 

ものによっては

複数回しなければいけないワクチンもあるので、

本当はいつ何のワクチン接種をしたか

記録をつけておくべきなのだけれど。。。

 

先生にも、記録まとめてありますか?

と聞かれて、

 

えーと、えーと。。。

いろいろ接種歴はあるんですけど、

過去10年くらいは受けていない気が。。。

 

あ、いいですよ、いいですよ〜。

と言いながら先生

カタカタと問診内容?を入力している。

 

渡航先を聞かれてモロッコと答えると、

先生、ぼそっと「いいなー、行きたいなぁ。」

なんて言うので、

 

職業柄つい条件反射的に、

お医者さんなら、国際緊急援助隊JDR)に登録すれば、

海外派遣行けますよ!と口から出ていた。

 

何と何とー、

先生、既にJDRに登録してたよ!

 

元職場ですというと、

「なんかお名前見たことがあると思ったんですよ!」だって!

 

確かに業界狭いから、

緊急支援の現場で

知り合いやら

知り合いの知り合いやらにわんさと出会うけど、

 

予防接種打ちに行って、

その担当医師と接点があるとは!

さすがにすごい確率!

 

いやー、いろんなことに驚いた

ワクチン接種日となりました。

 

そうそう、

都立駒込病院って実はがん・感染症センターだそうで、

なる程、だからワクチンも色々そろっている訳だ。

 

海外からの帰国後具合が悪くなった際は、

駒込病院に駆け込めば、

マラリアだってデング熱だって

ちゃんと診断してくれる。

 

熱帯病関連は、

日本の一般の病院は慣れてないから

ちゃんと診断できないリスク大なので

心強い!

 

公立病院の偏見吹っ飛んだ。

いい病院見つけました!

ベトナムでベトナム人に間違えられた件

正直、ベトナムには

ベトナム戦争、かわいい小物、

民族衣装のアオザイ、食べ物美味しい♪

そんな程度のイメージしかなくって、

 

色濃い文化や歴史、世界遺産が大好きな私としては

行って見たい国の

トップワンではなかった。

 

けれど、

ベトナム系友人からのお誘いがあり、

今を逃してはいつ行けるか分からない!ということで

この機会に行ってくることにした。

 

いやー、行ってホント良かった!

 

ベトナムって

実は歴史の長い国だった。

紀元前7,8世紀には王朝が成立していたという。

 

但し、感、隋、唐等の中国王朝に

長い間植民地とされていたけれど。

そして、938年に独立。

 

そこここに

赤を基調として、漢字の書かれた

一見中国っぽいお寺が目につく。

 

なんと、それはれっきとしたベトナムの寺院で

漢字はベトナム語なのだそうだ。

 

更に、漢字を語源とした単語もたくさんあり、

「注意」や「孤独」など

何となく発音も中国語や日本語に似ているらしい。

 

現在ハングルを使う韓国が、

その昔、漢字を使用していたように、

ベトナム語も7, 80年前までは、漢字を使っていたそうだ。

韓国語にも日本語と似ている単語がいくつもあるもんね。

 

何だか、漢字がベトナム語なんて変な感じだけど、

ベトナムに妙な親近感を覚える。

 

漢字以外にも、

文化的に中国の影響を受けているところも日本との共通項。

儒教や先祖崇拝も根付いているんだって。

 

そんなベトナムを、

日本は太平洋戦争中、

一時期占領し、植民地化していたという事実があったとは

全然知らなかった!

 

1945年に日本が敗戦して、

ベトナムも独立を宣言した。

 

お抱えガイド兼通訳(笑)の友人君曰く、

ベトナムは4か国(中国、フランス、日本、アメリカ)の支配を

受けたけれど、

その度、苦境を脱し、

今はどの国ともうまくやっている素晴らしい国だ!と。

 

この愛国心、日本人も見習うべし!

 

あちこちにベトナムの国旗が掲げてあって、

ほんと、国民アイデンティティを掻き立てられそう。

線路脇にも国旗が。
ちなみに、ジープツアーでは電車が通るところをギリギリ間近で見学できる。お勧め!

 

ベトナム旅行中、

何度もベトナム人と間違えられた。

日本人とベトナム人(正確には最大民族のキン族*1)、

外見が似ている!

 

私自身も、

ああ、この人が日本で歩いていたら

日本人って思うだろうなって

何度思ったことか。

 

タイは微笑みの国と言われるけれど、

タイ人にも増して

ベトナム人の笑顔がまぶしい。

 

私が日本人と知ると、

「日本大好き」「日本は素晴らしい国だ!」「日本に行きたい!」

「アニメ大好き♪」「日本製品素晴らしい」

などなど、

日本に対する好印象、称賛の嵐だった。

ありがたや!

 

また、ハノイ出身ではない友人君が

ハノイツアーに参加することを勧めてくれたので、

ジープツアーに参加してみた。

 

ジープで回るなんて、気分上がるー!

https://www.tripadvisor.jp/AttractionProductReview-g293924-d19406261-Hanoi_Half_day_with_Food_Fun_Culture_By_Russian_Jeep-Hanoi.html

 

エッグ・コーヒー発祥のカフェや

色々な調理法で出されるフォーのレストランでお腹を満たし、

(フォーってヌードルだけじゃなかった!

ヌードルは昔的食べ方なんだって!)

こちら、カプチーノのミルクのフォームの代わりに
泡立てた練乳+卵黄をトッピングしたエッグコーヒー

 

これ、どちらもフォー

 

旅行者が一人では行かない、気づかないような路地裏に

連れて行ってくれ、

 

先祖やビジネス繁盛の祈り方、

昔の共同コミュニティの暮らしの様子など、

一般ハノイ人の生活を垣間見せてくれる。

 

まだまだ駆け出しの若いガイド君と、

ベトナムの話、彼自身の話、日本の話をするのも、

とっても楽しかった。

 

担当ガイド君は、

日本に行きたくて日本語も勉強していたんだって。

残念ながら感染症蔓延で夢破れ、

旅行ガイドに転身したのだけれど、

やってみたら面白い!これは天職!と思ったそうだ。

 

確かに、まだガイド歴浅いのに

知識豊富、話題豊富。

 

ちなみに、彼のお気に入りアニメは「NARUTO」だそう、笑。

 

ベトナム、奥深かった! 

 

深い歴史と文化を有し、

ご飯美味しくって、親日的。

俄然ベトナムに関心持ちましたよ!

 

また近いうちにベトナムに帰ってきます!

*1:

ベトナムには54の少数民族がある。そのうち最大民族がキン族で人口の86%を占める。今回の旅行で、複数の少数民族が暮らすサパにも足を延ばした。民族衣装を着たガイドさんが先導して棚田を歩いて回り、ホームステイと呼ばれる農村の雰囲気溢れるステキな宿泊施設に泊まって異文化体験を満喫した。サパもとってもお勧め! こちらについても後日報告します。

サパの棚田