知人が声を掛けてくれて、
日本記者クラブでのパレスチナ自治政府ムハンマド・シュタイエ前首相の講演会に参加した。
日本記者クラブへ足を運ぶのもほとんど初めて、
そんな要人の講演会に参加するのもほとんど初めて!
講演会の表題自体が『中東情勢要人講演会』で恐縮する。
普段、要人には全く縁がないから。。。💦
縁もないし、
政府の人の話って
プロパガンダで机上の空論的なイメージ。。。💦
でも今回の講演は分かりやすく、
また、考えさせられた。
アラブ地域の非アラブ国、トルコ、イラン、
外交政策の概要が整理され説明された。
宗教、民族などによる勢力保持・拡大の思惑。
完全なる国際法違反であり戦犯であると
元首相は訴えた。
イスラエルの攻撃は
ガザの人々を餓死させ、
ガザ市民ののガザからの強制退去を狙っている、と。
次なる大きなハードル。
ニュースで見た。
今回の講演でも
元首相は数日のうちに停戦合意となるだろうと述べていた。
嬉しいことだけれど、
本当にそうなることを、そして合意が守られることを
心から祈っている。
停戦となり停戦が守られれば、
被災したガザの人々のための緊急人道支援が展開され
ガザ復興が着手されることになるけれど、
国連は200億、世界銀行は600-800億米ドルを
要すると試算している。
日本円にして3ー12兆円!!
庶民には大金ということ以外
その金額のイメージがつかない!
そんなお金どこにあるんだろう。
他の紛争国の緊急人道支援の現場でも、
支援や復興に必要とされる金額が
潤沢に集まることはない。
ガザの復興も必要額との間に大きな差額があり、
いつ「復興」したと言える時が来るのか
誰が「復興」の主体となり、リードしていくのか。
立場上、そうなのかもしれないけれど。。。
パレスチナ暫定政府だって腐敗の噂が付きまとい、
全然市民に支持されていない。
そんな気力、能力、統率力があるとは思えない。
戦後の明るい未来が
残念ながら、全く想像できない。
破壊されつくしたガザの復興、
もちろんガザの一般市民は
ガザでの元どおりの生活を切望しているだろうけれど、
人びとの心も破壊されている状況で、
どれくらい実現可能なのだろう。。。
停戦したとしても両手放しで喜べない
大きな大きなハードルが立ちはだかっている。。。