海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

ミャンマーのお正月  

 いろいろな国がそれぞれのお正月を祝うけれど、

ミャンマーはこれからお正月を迎える。

ミャンマー歴に沿って、2021年のお正月は4月17日。

 

新年を前に、1年の汚れを洗い流す仏教的習わしの

ティンジャンと呼ばれる水かけ祭りは

ミャンマーの一大イベントで、

今年は4月13日から19日まで続く。

国を挙げて一週間もお休みとなり、

国中お祭りムードでいっぱいになる。

 

皆さん、水をかける気満々!

水をかける用のホースやブース、ステージなどが

そこここに設置される。

敬虔な仏教徒が多くて、普段はおとなしい雰囲気のミャンマー人もこの時ばかりはたがが外れ、日ごろのストレスとうっぷんを晴らすべく狂ったように(!)水を掛け合うそうで、

周辺の仏教国の水かけ祭りの中で一番激しく狂暴らしい!

 

私も駐在中、ヤンゴンでも田舎でも水かけ祭りを体験したけれど、道でも近所でも、連休明けに出勤してからは事務所でも水を掛けられた!

事務所ではシャツの中にホースで勢いよく水を放出されたり、笑。

 

そんなミャンマー人のストレス解消と禊、

新たな気持で新年を迎えるためのティンジャンが、

今年は残念ながら中止となる。

 

去年はCOVID-19のための自粛だったけれど、

 

 

イラクのキリスト教の町・アルコシュ

前回、ローマ法王の初イラク訪問について書いた。

parwana.hatenablog.com

 

イラク南部のウルはキリスト教ユダヤ教イスラム教の共通の祖アブラハム生誕の土地と紹介したけれど、

イラクにはキリスト教が栄えた場所がいくつもある。

 

例えば、北部ニネワ県アルコシュ。

ニネワ県と言えば、州都はイスラム国が攻めてきて

イスラム国の大きな拠点となったモスル。

アルコシュは同じニネワ県に位置し、

やはりイスラム国が攻めてきたけれど、

すんでのところで民兵が死守した。

 

そんなアルコシュは世界で最も古いキリスト教の町の一つで、

今も住民のほとんどがクリスチャンだ。

いくつかある教会や修道院の中で、

目玉は640年ごろに建設されたと言われるホルミズド修道院

 

世界史好きの私。訪れないないにはいかない!

ある週末に現地スタッフに連れて行ってもらった。

 

おお、すごい!

岩壁にそそり立つ石造りの建物!

小さな小部屋がいくつもあり、

ここで修道士が黙想していたんだなぁと

感慨深く歴史に思いをはせた。

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この入り口の一番上の文字、一緒に行ったクルド人も読めないんだって!

アッシリア語らしい。

 

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アッシリアって言ったら、世界史の授業で出てきた

あのアッシリア帝国アッシリア?!

世界史と『王家の紋章』(*)でしかお目にかかれない

過去の民族っていうイメージだった。

 

私の事務所の現地職員の中にもアッシリア人がいて、

あの『王家の紋章』出てくる

獰猛なアルゴン王の帝国の末裔なのね!

なんて感動したのだけれど、

アッシリア文字まであったのね!

 

ちなみにアッシリア帝国首都ニネヴェは

現在のニネワ県県都のモスルだ。

アルコシュの住民もほとんどアッシリア人らしい。

 

中東って砂漠とイスラム教と戦争の地ってイメージだけど、

何千年もの歴史中で民族や宗教の興亡が繰り広げられた舞台だなんて、ほんと奥深い!

 

(*)『王家の紋章

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 1976年から(!)月間プリンセスに連載され、まだ連載中(!)の少女漫画。アメリカ人ティーンエイジャーでエジプト考古学が大好きな主人公キャロルは、呪いがかかって古代エジプトにタイムスリップし、エジプト王メンフィスと愛し合うようになる。古代エジプトのお話だけれど、当時のメソポタミア、トルコ、東地中海、北アフリカなど近辺諸国との駆け引きや戦いにハラハラ・ドキドキ! そして、私が駐在していた場所がまさにこの舞台の一部なんて大興奮!

ローマ法王イラク初訪問

ローマ法王イラク初訪問というニュースを目にして、

イラクで現地スタッフだったカトリックの元同僚、今友人に早速連絡した。

 

私「ローマ法王イラクに来るんだってね!」

友人「そうなのよ! 感激!! でも、コロナ禍でしょ。

法王がごミサを行う隣県には行けないの。。。

もう残念過ぎる。。。涙」

 

といった会話の数日後、メッセージが来た。

I made it! (やったよ!)

 

移動規制厳しい中、カトリック信者に特別許可があったのかは分からないけれど、信じられないくらいスムーズに隣県に行けたらしい。

とっても特別な時間で、私のためにも祈ってくれたって。

感激💛 

動画も送ってくれた。

 

ローマ法王イラク訪問は

「皆さんの国を訪れることを強く望んでいた。

平和な未来を共に築こう」というメッセージの元、

4日間で南部のウル、中部のナジャフ、北部モスル、エルビルと複数都市を訪問という多忙スケジュール。

 

南部ウルはキリスト教ユダヤ教イスラム教の共通の祖であるアブラハムの生誕地と言われる町。

そんな町が現代の地図上では

イスラム教の国イラクにあるなんてちょっと意外に思う。

ローマ法王初のウル訪問は

カトリック史上においても特別な意味があるだろう。

 

中部のナジャフでは

イスラムシーア派最高指導者のシスタニ師と面談した。

スンニ派指導者との面談は過去あったけれど、

シーア派指導者とは、こちらも史上初だったらしい。

 

イラクってイスラム教一色のイメージが

あるかもしれないけれど、

実はキリスト教徒がたくさんいる。

カトリックアッシリア正教会シリア正教会アルメニア正教会などなどなど。

キリスト教、たくさん宗派があるのです!)

 

2003年以前は150万人ものイラクキリスト教徒が

イスラム教徒と一緒に平穏に暮らしていたらしい。

でも2003年に戦争がはじまり、過激派が台頭して

キリスト教徒を迫害し始めた。

今ではキリスト教徒は30~40万人に減少してしまった。

動画を送ってくれた友人はじめ

元同僚には何人もクリスチャンがいたけれど、

そのうちの何人かはイスラム国が攻めてきた時には国外脱出を真剣に考えたと言っていた。

 

治安の不安定なイラク

しかもコロナ禍の中、

ワクチン打って、1万人の警備員に守られながらの

史上初のローマ法王イラク訪問は

イラクは今後も常に私の心に存在し続ける」

というメッセージで幕を閉じた。

 

私もまだイラクに駐在していたら

こんな歴史的な場面をこの目で見てみたかった!

献血するのも楽じゃない

手っ取り早い社会貢献は献血だと思っている。

それで学生の時から折に触れ献血をしていた。

良いことした~って気分もいいし♪

 

健康診断を受診直後に簡易結果を聞いて

思った程悪くなかったのと、

これからもっと健康に気をつかおうとの思いから

記念に(?!)献血でもしてみようかなと献血ルームに足を運んだ。

 

献血は外国から帰国後一年以上経ってないとできないので

長らく駐在生活をしていた私は一時帰国中の身では献血が出来ない体だった。

今はもう帰国後1年以上経っているから、晴れて献血できるはず。

 

久しぶりに行く献血ルームでは

受付のおじさんから、何やらたくさんの質問を浴びせられた。

 

睡眠時間は何時間か、直前に食事をしたのはいつか、薬は飲んでいないか、

外国から帰国1年以上、であるかの確認はもちろんのこと、

いついつまでの期間にイギリスに1年以上滞在していなかったか(狂牛病のリスク)、

肝炎やマラリア、リーシュマニア症など

いくつかの熱帯地域特有の病気になったことはないか、

6か月以内に刺青やピアスをしていないか、

健康診断で内視鏡検査を受けていないか、

など、など、そんなことまで聞くんだ!と思いながら。

 

海外駐在の長い私はドキドキしながらも、

イギリスに何回も遊びに行っている私は、プリーズ!と思いながら質問をクリアしていった。

 

健康診断で内視鏡検査を受けていないか、という質問を除いては。

 

何で健康診断の質問なんてあるの?

もしや、健康診断受診当日には献血できない?!

 

でも、受付のおじさんは何も言わなかったので、

次のステップに進むことができた。ほっ。

 

次のステップはお医者さんの診断。

 

以前は、お医者さんの診断なんてなかったのに

今は献血するのにも随分と念の入れようだ。

健康な血液のみが集まる訳ではないからなのだろう。。。

赤十字のクオリティ・コントロールも大変だ。

 

お医者さんは、先ほどの受付での質問票の内容を

口頭で再確認していった。

 

お医者さん:今日は健康診断は受けてないですね?」

私:「受けました」

お医者さん:「え! 内視鏡検査は?」

私:「受けました」

お医者さん:「そうなんですね。それでは、今日は献血はお受け頂けないことになります。体に負担がかかっているので、念のため用心して頂くんですよ。明日には献血していただけます。」

 

なんと、なんと!

 

そりゃ、全身麻酔じゃなかったから、

涙目になりながら、かなり苦しい思いをしながら、

自分に「ゆっくり呼吸をするのよ! 大丈夫、大丈夫!」と言い聞かせて乗り切った胃カメラ検査だったけど、

献血センターに入る頃までには、そんな苦しい思いはコロッと忘れていたのに!

 

海外帰国組への献血制限には警戒していたけれど、

胃の内視鏡検査当日の献血不可は全くの盲点だった!

 

せっかく健康診断して気分晴ればれ、

何かプチいいことして、自己満足に浸りたかったのにぃ!

 

献血するのも楽じゃない!

 

 

追伸 いつの間にか献血カードも電子管理になっていた。献血は出来なかったけれど、過去の献血履歴の記載された新しい献血カードをもらえたのが、今回の献血トライの小さな収穫。

 

追追伸 ご参考までに、献血不可の場合はリンクのとおり。

これ以外にも内視鏡検査当日など、あれやこれやあります。

www.jrc.or.jp

建国記念の日

今日は祝日。

何かイベントあるかな、なんてググったキーワードは

春節」 中国の旧正月

中国の旧正月は中国旧暦にもとづき、毎年日にちが変わる。

今年は今日が大晦日で、明日から春節が始まる。

 

すみません!

日本の建国を祝うより、中国の旧正月のお祭りの方が優先順位が高かった。。。

 

このコロナ禍のご時世、横浜中華街での春節パレードは中止。

 

それで、ああそうだ、建国記念日のイベントって何かあるのかなってググってみた。

 

総理大臣がメッセージを発している!

www.kantei.go.jp

 

こちらも今年は中止だけれど、

例年は奉祝パレードなるパレードが

外苑並木通りから青山通り、表参道を抜けて明治神宮に到着する。

お神輿や鼓笛隊が参加して、何千人もの人出があるらしい。

 

全く知らなかった!

大体において、建国記念日って厳密には何の日なんだろうと

今更疑問に思う。

母国に対する無知に恐縮しつつ。

 

日本は建国の日が明確でないらしい。

それで紀元前660年1月1日、初代天皇神武天皇が即位した日を建国記念の日に定めた。

その日をグレゴリオ暦に換算すると2月11日なのだそうだ。

 

この日は日本が建国された正確な日ではないこと、

また、神武天皇日本書紀古事記に登場する実在の人物ではない(!)ことから、

建国日として祝うのではなく

日本の建国を祝う祝日で、

 

だから今日は建国記念日ではなく、建国記念日なのだ。

 

全く知らなかった!

 

地球人という意識で外国で働いていても、

外国の人たちは、私を地球人とは見ずに日本人と見る。

 

外国人は私たちを通して日本を見、日本を理解する。

日本人であれば、好むと好まざるに関わらず、

日本の代表、代弁者となってしまう。

だから日本のことに精通し、

日本の国に誇りを持ちたいと思っている。

 

多少は日本のことを知っているつもりだったけど、

ダメダメだ!

 

建国記念日ではなく建国記念の日であることも知らなかったし、

由来も知らなかった。

 

もっと意識して日本のことを知らなければと反省する

建国記念の日となった。

アーユルヴェーダとCOVID 19の関係

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Suwa Dharani 免疫向上医薬ドリンク

先日、『コロナでインドの伝統医療「アーユルヴェーダ」が見直されているワケ』という記事を見つけた。

news.yahoo.co.jp

 

へぇ!

 

アユールヴェーダスリランカの駐在中、大変お世話になった。

風邪薬やら化粧水、エステにも行きました♪

 

 インドが発祥といわれるアーユルヴェーダは「生命の化学」といわれる伝統医学で予防医学治療医学、更には生命哲学も網羅している。


それで思い出した。

 

私にはスリランカ人のお坊さんのお友達がいるのだけれど、

会うたびに紅茶やアーユルヴェーダ製品をくれる

とってもありがたいお坊様。

(ありがたいって、その方面か、苦笑)

 

前回お会いした時に、紅茶とともに

これはコロナウイルスに効くんですと言って

アユールヴェーダの薬をくださった。

 

商品名Suwa Dharaniの下に

Immune Enhancing Medicinal Drinkとある。

免疫向上医薬ドリンクかぁ。

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これで免疫力を高めてコロナウイルスに対抗するんです。

これは免疫力を高めるんです。私も飲んでます!

と力強く語ったお坊様。

 

せっかくのご厚意だったのに、ごめんなさい
その後、机の上に放置していました。

 

今回その記事を読んで、その免疫向上ドリンクを思い出し、

箱を再度眺めてみた。

 

成分はコリアンダー、ヴェニヴァルガタ、しょうが、コウリョウキョウ

(学名から通称を調べるの、結構時間かかりました💦)

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上のヤフー記事では、バジル、黒胡椒、シナモン、生姜が成分となっていて、

インドとスリランカ、若干の違いはあるものの

どれも体によさそう♪

 

遅ればせながら、試しに飲んでみるかな。

そして次回、お坊様にまた持って帰ってきてもらおうかな、うふふ。

 

参考までに、スリランカでは国がアーユルヴェーダを推進していて、

アーユルベーダ省も存在している。

この省がアーユルヴェーダ製薬会社を運営していて、

Suwa Dharaniもアーユルヴェーダも同社製。

 

ウェブサイトを見てみたら、

コロナ対策用Covid Pack なるものまでありました!

www.ayurvediccorp.gov.lk

 

カリフォルニアからアラブの香り

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エルサレムで知り合ったトゥアンはアメリカ人。
一緒にイスラエル北部のキリスト教聖地を巡った仲。

と言うと誤解を招くかな、笑。

せっかくエルサレムに駐在しているのだから、

キリスト教ゆかりの地を訪ねない訳にはいかないと、

3年目にして初めて日帰りバス・ツアーに参加した。

 

ナザレやカナ、ガリラヤ湖、カペナウム、そしてイエス・キリストが洗礼を受けたヨルダン川

エス様の足跡を追う旅に、久しぶりにワクワク。

様々な国からの旅行者が十数名の

ちょうどいいサイズのグループの中に、

一人アジア系がいた。あ、私もだった、笑。アジア系2人。

 

ツアーガイドに質問しているアジア君のアクセントは

ちょっとアメリカぽい。

 

程なく彼が私に声をかけてきて、やっぱりアメリカ人と判明した。

ベトナムアメリカ人のトゥアン。

 

トゥアンも私もおひとり様参加だったので、

一緒におしゃべりしながら観光地を巡り、

思いがけずツアーの楽しさ倍増となった。

トゥアンはシリコンバレーでIT企業に勤めていて、出張中の合間にツアーに参加、その後1週間ほどイスラエルに滞在して、アメリカに帰っていった。

 

それからトゥアンとの交流は今も続いている。

日本よりよっぽどCOVID19感染状況が深刻なアメリカでは

厳重なロックダウンで完全な在宅勤務が続いているから、

四六時中家にいて、ガーデニングがはかどっているそうだ。

彼はIT企業でガンガン儲けて

かなり裕福で豪邸に住んでるらしい、羨ましや。

庭もかなり広く、いろんな野菜や果物など作っている。

自慢げに写真を送ってくる、笑。

収穫物の中にいちじくもあった。

いちじくと言ったら中東に縁が深い果物の一つで、

聖書のアダムとイブの話にも出てくる。

 

私も夏のいちじくの季節にはたくさん食べたし、

ジャムを作ったりした。

 

季節が過ぎると、今度はマーケットに干しいちじくがたくさん並ぶ。

 

それで、冗談半分で収穫したイチジクを干して送ってよ、と言ったら

真面目にイチジクを干してくれたトゥアンは、いい奴!

結局、うまく干し上がらなくて失敗。

代わりに買って送るからと言うトゥアンは、本当にいい奴!

そしてその小包が今日無事私の手元に届いた。

早速開けてみると、イチジクと一緒にデーツ(干しナツメヤシ)も入ってる。

デーツもアラブには欠かせないドライフルーツで、

特に断食月ラマダンの間はイフタールと呼ばれる断食明けのスナックとして欠かせない。

 

干しイチジクもデーツもアラブ産の輸入品かと思いきや、

Made in California

どおりで箱はアラブっぽくない、笑。

 

思いがけないタイミングで

東の中東からではなく西のカリフォルニアからアラブの香りが届いた。
でも味は一緒。

まいうー♪