海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

海外支援お勧め映画『風に立つライオン』―続き

中東から日本に帰るフライトの中、

機内映画サービスの中に『風に立つライオン』を見つけた。

 

えー、『風に立つライオン』って、あの、さだまさしの?!

映画になったの? いったいどんなストーリー??

歌自体にストーリーはあるけれど、

あれを約2時間の映画に仕立てるとは!

 

2時間後。。。

 

私の顔は涙でぐちょぐちょ。

感動的な旋律がストーリーと相まって、涙が溢れて止まらない。

泣きすぎて、周りの人はきっと驚いていただろう。

 

1980年代後半、映画の舞台・ケニヤ北西に位置するロキチョキオは

スーダン内戦のための緊急人道支援の中心地だった。

私はロキ(ロキチョキオ)での駐在経験はないけれど、

何人もの同僚、先輩、友人がロキで活躍した。

そして、ロキで恋に落ちて、結婚した人も!

 

驚いたのは、

現場の様子がしっかりリアルに描かれていること。

さださん、かなり取材・調査したんだな!

後でググったら、ICRC(国際赤十字委員会)、日本赤十字社

JICAまで映画製作に協力していた。

なる程ね。さすがです!

 

危険度の高い地域では、安全管理の観点から

実際には主人公の行動は絶対にあり得ないのだけれど、

ストーリーとしては、とってもドラマチックでぐっと来た。

 

そして、人道支援を始めた時の初心を思い出して、心震えた。

そうそう、私も、貧しい中の最も貧しい中の人たち

虐げられた中の最も虐げられた人たちのために働きたいって

純粋に思ってたんだった!

そして支援活動を通じて、国境と立場を超えて

人々と触れ合いたいと思ってたんだった!

 

映画の舞台は過酷ではあるけれど、

人間っていいな!と思える、心洗われる、

更に人道支援の現場を垣間見れる

超お勧め映画です。

 

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