前回のマザー・テレサの記事を書きながら、
海外人道支援を始めた頃の初心とやる気、純粋な気持ちを
思い出して、ちょっと胸が熱くなった。
初心と純粋な気持ちがよみがえったと言えば、もう一つ。
日々の業務の惰性とストレスで疲れていた心を
涙で洗い流し、気持ちを新たにさせてくれた映画。
『風に立つライオン』
♬ 突然の手紙には驚いたけど嬉しかった
何より君が僕を怨んでいなかったということが
これから此処で過ごす僕の毎日の大切な
よりどころになります ありがとう ありがとう ♬
という歌詩で始まる
若い日本人医師がケニヤの僻地で医療活動することを胸に
恋人を日本においてケニヤに発った。
数年後に、恋人からの手紙で彼女の結婚を知り、
♬ 僕はやはり来てよかったと思っています
辛くないと言えば嘘になるけど しあわせです ♬
と思いながら彼女の幸福を
♬ 心から遠くからいつも祈っています ♬
という歌手紙。
初めてこの歌を聞いたのは、既に海外人道支援の仕事を始めた後だった。
さだまさし命の友人が
「パルワナ(筆者)の歌みたい。」と教えてくれた。
初めて聞いた時、メロディーの美しさと
情景描写が心に響いた。
私は恋人を置いて海外に赴いた訳ではないけれど、
♪ 辛くないと言えば嘘になるけど~、
♪ あなたや日本を捨てた訳ではなく
僕は「現在」を生きることに思い上がりたくないのです~
のあたり、何度現場で自分を励ますために口ずさんだことか。
それから10年以上もの時間が巡り、
中東から日本に帰るフライトの中、
機内映画サービスの中に『風に立つライオン』を見つけた。
続く~