薬剤師の友人がオンラインで
「世界の医療事情に触れてみませんか」というイベントを開催している。
第2回のゲストスピーカーとしてわたくしめにお声がかかり、
アフガニスタンやハイチの国の様子、病気体験について
紹介させてもらった。
今日は昨日のアフガニスタン編に続き、ハイチ編。
2010年1月12日、マグニチュード7.0の大地震がハイチを襲った。
私は前年末まで津波復興支援プログラムでスリランカに駐在していたので、
日本でしばらくゆっくりしようと思っていた矢先だった。
偶然、地震前から一緒にご飯を食べようと約束していた友人は日本の国際NGOの部長さんで、
偶然、会う日を地震直後の日に決めていた。
地震直後に会ったら、もちろん話はハイチ緊急支援のこと。
とんとんとん、と私のハイチ行きの話がまとまった。
やったー!
働いてみたいとずっと思っていた
西半球で最も貧しいといわれるハイチ。
その緊急事態の支援のお役に立てる!
ハイチ地震は30万人が死亡、
300万人、国民の1/3が被災するという大惨事となった。
世界の注目が集まり、
そうそうたるアーティストが
(私の恋するエンリケ・イグレシアスも💛)
”We Are The World For Haiti" キャンペーンで支援を訴えた。
私は地震発生一週間後にはハイチにいた。
まだまだ多くの人ががれきに埋まったままで
死臭の漂う中、
余震の続く中、
人々は恐れおののきながら時間を過ごしていた。
ハイチの地震直後のしっちゃかめっちゃかの時期が過ぎ
多少落ち着いてきた頃のある日、
起きてみると
あれ? 体調をすごく悪い。
動けない 手が痺れている!
病院嫌いの私も、さすがに
これは病院に行かないといけないかも、と不安になった。
そして、ハイチで生まれて初めての入院を経験した。
異国で頼りになるのは、やはり現地の人。
現地職員が手筈を整えて、私を病院に連れて行ってくれた。
そしてハイチで初のお姫様抱っこ💛
いや本当に動けなくって、
担いでもらうしかなかったのだけれど、
こんな大変な時にも、ほんのささやかな 乙女のときめき💛
ハイチでの駐在は、首都ポルトープランスだったので、
一応、大使館や国連職員もかかる国際病院があり、
そこにお世話になった。
病院では手厚く手当をしてくれて、
個室で快適に療養することができたけれど、
必要以上に入院させられた(と思っている )。
これ、開発途上国に結構あるあるじゃないかと思う。
しっかりと保険に入っていて、
間違いなく明朗会計な支払いができる海外駐在員は、
病院にとって大きな金づるとなり得る。
私は入院して二日目にはかなり具合が良くなり
退院する気満々だったのに、
お医者さんに、様子を見るためもう2日入院が必要と言われた。
検査に一日、結果が出るまで一日。
そんな必要絶対にないと体が確信していたのだけれど。
それで、スタッフは書類を持ってくるわ、電話が入るわで、
入院後半は病室で仕事を再開していた。