海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

アフガニスタン人からの便り

早いもので、今年も残すところあと1日。

本当に、あっという間の1年だった。

特に、4月に転職して、

新しい職場が忙しいのなんのって💦

ほとんど仕事してるか、睡眠だけの1年だった💦

 

そんな大忙しで目の回る毎日だったけれど、

年末はやっとストレスから解放されて、

ちょっとリラックスしている 。

やっと年末の挨拶メールなどしようと思える気になった。

 

この季節、普段は連絡取ってない友人からも

連絡が来たりして楽しい。ありがたい。

 

今年一番の嬉しい驚きは、

アフガニスタン人のムー・ジャンからの便りだった。

イスラム教徒ながらメリークリスマス!とのメッセージ、笑。

 

ずっと音信不通だったのに、

連絡くれて、とっても嬉しい♬

しかも、なんとニューヨークからだった。

 

ちなみに、ジャンとは

アフガニスタンで親しみを込めて名前に付ける

OOちゃんとかOO君のようなニュアンス。

ムー・ジャンも私のことをパルワナ・ジャンと呼ぶ。

 

去年の夏にアフガン政権が崩壊して

タリバンアフガニスタンを牛耳ってから、

国連や国際 NGO などで働いているアフガン人は

身に危険があった。

 

私も何人もアフガン人の同僚がいたから、

とっても心配だった。

 

「その後大変だったんじゃない?」と聞いたら、

コロンビアの事務所に6か月の期限付き契約で働き、

その後、また6か月契約でドイツに、

そして今、ニューヨークに辿り着いたとのこと。

 

あの現地職員だったムー・ジャンが

今はニューヨーク本部の国際スタッフかぁ!感慨深い!

 

同時に

ムー・ジャン始めアフガン人の同僚たちが感じた恐怖と

将来への不安と絶望感は

想像に余りある。

ニューヨークまで辿り着けて本当によかった!

 

***

 

スリランカで一緒に働いたスリランカ人のファアは

オーストラリアに移住した。

 

就職活動をするたびに、

私に照会人になって欲しいと連絡してくる。

今回も季節のあいさつにかこつけて、

照会人になって!とお願いしてきた。

もちろん、いいよー。

 

今回は、オーストラリア赤十字社なんだって。

頑張れ、ファア!

 

私が、来年はまた海外出稼ぎに出るかなぁ、と書いたら、

僕も一緒にその国に行くから、また一緒に働こう、と

嬉しいことを言ってくれた。

 

さすが国際緊急人道支援従事者、身が軽い。

 

ムー・ジャンやファアの他にも、

エチオピアやケニヤ、

スリランカベトナム、スペイン、ドイツなどなど

様々な国からクリスマスと年末年始のご挨拶メールが届いている 。

 

気づかない間に、友人の輪が世界に広がっていた

本当にありがたい。

 

ウン十年も結婚したいー!と言っている私に、

おっしゃ、いい人見つけたるでー、って

言ってくれる友人もたくさんいる。

選択肢も世界に広がっちゃってることが難点だけれど、笑。

そんな様々な国の友人たち、

本当にありがたい。

 

二十年近く日本を離れていて、

日本にほとんど基盤がなくって、

友人もほとんどいなくって、

このままじゃ老後ヤバいよ!と危機感感じて

3年前に帰国したのだけれど

 

期せずして、

二十年近くのあちらこちらでの海外出稼ぎで、

世界中にかけがえのない宝物が散らばっていた。

 

老後は世界に広がる友人を訪ねて歩こっと!