海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

シーク教トリビア

前回、マザー・テレサの施設でボランティアをするのに、

シーク教徒のシンさん宅にホームステイしたことに触れた。

 

シンさんは一見強面だけど、優しい人で、

ターバンの中がどうなっているのかまで見せてくれた、笑。

髪の毛はこんな感じのお団子 ↓

(写真は、人前ではターバンを取ってはいけないシーク教徒が、車にはねられた少年を助けるためにターバンを使って止血の救急手当をしたというニュース記事より。)

 

シーク教徒は一生髪を切らない。(髭も剃らない。)

それで、こんな感じにぐるぐる巻きにしてターバンの中に収めている。

 

ターバンは毎回巻くのは手間なので、

形を作っておいて

帽子の様にかぶれるようになっていた、笑。

だって、1.5m幅で7~10mもの長さがあるらしい。

たしかに、毎回巻くのは大変だ。

 

シーク教徒の男性には「5つのK」と言われる戒律がある。

 

・ケシュ 体毛を切ったり剃ったりしてはいけない。だから髪も髭も伸ばし放題。
・カンガ 木製の櫛を身だしなみを整えるため携行する。
・カラ 右腕の鋼鉄製の腕輪をする。力強さと揺るぎない結束の象徴。
・カッチ ゆったりしたズボン下(下着)の着用。
・キルバン 自己防衛と不正に対する闘争の象徴の短剣を携行する。

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(シーク教徒連合HPより)


シンさんは櫛と短剣は持ち歩いていないけれど、

やっぱり見せてくれた。

ズボン下は。。。

シンさん、家に帰ってくるとズボン下で過ごしてた、笑。

 

シンさんの二人の息子も、もちろんターバンをしている。

でも、子供のターバンはこんな感じ。

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シーク教徒連合HPより)

頭の前のお団子がかわゆい。

 

シンさん、今は、シンさんのお母さんを立てて

息子たちにターバンを巻かせているけれど、

今はそういう時代ではないし、

子供がターバンを巻きたくなければ巻かなければいいし、

髪も切りたければ切ってもいい、と言っている。

シンさん、理解ある!

 

シンさん宅に滞在中にシーク教徒のお寺にも連れて行ってもらった。

チャリティの炊き出しをする日だった。

お寺では毎週炊き出しを行っている。

シーク教徒は福祉貢献、奉仕活動にも熱心だから、

非信者である私でも、活動に参加するのは大歓迎された。

 

炊き出しと言っても、

やったことは、ご飯の用意のお手伝いをちょっとしただけ。

シンさん夫婦に、

奉仕活動をしたのだから、ご飯を是非食べて、と言われたけど、

余りお手伝いもしていないのにご飯を頂くのは恐縮、

 

と思いつつも、

ここでも純インド料理を堪能させて頂きました♪