海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

インドは何でもありですから

昨日、つま先が腫れ上がり眠れないぐらい痛かった話をしたが、

治療のために

知人に連れられホメオパシー医院を訪れた。

 

知人が私の代わりに至れり尽くせり受付対応してくれたので

本当にありがたかった。

異国で持つべきものは、助けてくれる地元の知人である!

(後程、彼は包帯をした足でも履けるビーチサンダルを

プレゼントさえしてくれた。感謝感激!)

 

ホメオパシー医院はいたって普通。

受付があって、待合室があって、診療室があって。

 

お医者さんに腫れあがったつま先を見せたら、

普通に薬を処方してくれた。

痛み止めの飲み薬と、化膿を治す塗り薬と。

 

昨日、ホメオパシー

症状を最高潮まで促進させて、

後は下っていく、治っていくようにする療法

と書いたけれど、

レメディと呼ばれる薬には

薬草やら、鉱物・金属類やら、昆虫、毒ぐも、爬虫類、動物組織、ヒ素、病人の体液や臓器、ベルリンの壁、果ては「般若心経」まで!!

なんと3000種類もの成分があり、

それぞれの患者の症状に合わせて処方するらしい。

 

ググって見たら、科学的に効果が証明されていない、

プラセボ効果とするサイトもあるが、

イギリス王室もホメオパシーを利用していると説明するサイトもある。

賛否両論。

 

私は、「信じる者は救われる」派。

私は絶対的に祈りの力は信じているけれど、

流石に、「般若心経」を薬の成分に含めるというのは

どうかな。。。

 

それより、そもそも、なぜつま先が化膿してしまったのだろう。

 

そういえば!

つま先を深爪していた。

顔を出してしまっていたつま先の身が

不衛生な川の水にブレンドされたばい菌に負けてしまったのだろう。

それしか原因が考えられない。

 

川と化した道路の雨水は濁っている。

よく考えたら、側溝に流された生活排水やら、

ゴミやら、牛の糞やら、

(牛を神の使いとしてあがめるインドでは、そこここに牛様のお姿を拝見する。)

以前、知り合いが、雨が降って川と化した道路にねずみの死骸が浮かんでた、

なんて言ってたことも思い出してしまった。

目に見えないあらゆる不衛生なものが道の川に溶け込んでいるに違いない。。。

 

普段は意識しない爪の偉大さを痛感するとともに

もう深爪はしまい、と心に誓った。

 

それにしても、あんなに腫れるのも、あんなに痛かったのも

そうそうない経験だった。

 

知り合いのインド人が

「インドは何でもありですから。」と言ったのを思い出した。

 

マザー・テレサのボランティア友達が

買ったばかりでまだ開けていない、

蓋のちゃんとしまっているペットポトルのお水を飲もうと

初めて開けた時に、ボトルの口のところに土がついていて驚いていたところ

発した言葉だった。

(飲み物の蓋が一度開けてあるボトルで売っている場合もあるので要注意!)

 

「インドは何でもあり。」

このマジック・ワード

インドでの日々の、精神衛生に役立った!

 

え、その後、私のつま先はどうなったかって?

ホメオパシーの威力を心から信じることのできなかった私は

痛み止めの薬は飲まず、

辛うじて塗り薬は塗ったものの、

数日して治ったのは、

私の体に備わる自然治癒力のためだと思っている、笑。