海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

感染症も怖いけど寄生虫も怖い

世のコロナ禍、なかなか治まらないどころか

過去最高の感染者数を記録している。。。

 

加えて猿痘やら、

先日は職場で

マールブルク病なる感染症への注意喚起メールが回ってきた。

(こんな日本とはかけ離れた国の感染症への

注意喚起が回ってくるなんて、さすが海外支援団体!)

 

初めて聞いた感染症だけれど、

アフリカのガーナで死亡者が発生して

WHO(国連世界保健機構) も注意喚起している。

エボラウイルス病と同類のウイルスにより

引き起こされるらしい。

致死率は最大88%!

恐ろしや!

 

 感染症で思い出した。

そういえば子供の頃、小学校でぎょう虫検査があったなあ。

キューピーちゃんと

何重丸の的が描かれた粘着性の透明シートを思い出した。

出典: Don't think! Feel it!
http://blog.livedoor.jp/spidermania/archives/50990518.html

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お尻の穴が的から外れたらちゃんと検査できないから

しっかり的を狙わないと!と

ドキドキしたことを思い出した。

純粋で可愛かったなー。

 

今も検査やってるのかな?

 

ググってみたら

2015年で学校でのぎょう虫検査は廃止されたようだ 。

子どもの寄生虫感染が激減し、

検出率が1%以下で推移していたことから

「省略可能」と判断されたためだ。

 

確かにね。

 

世界有数の豊かで衛生的で、

農業でも有機肥料でなく化学肥料が使われる日本で

もはやミミズのような寄生虫をお腹に飼う機会は

ほとんど皆無であることはうなずける。

 

そんな豊かで衛生的な国の国民も、

他国の不衛生な環境に身を置くと、

その国の国民と同様に寄生虫をもらってしまうこともある。

私もケニヤで寄生虫に痛い思いをさせられた。

(この記事読んでみてね)

parwana.hatenablog.com

 

日本人の元同僚も

日本に帰ってきてから長いミミズのような寄生虫が見つかり、

その大きさに病院側が寄付を依頼し、

その寄生虫を標本にしたとかしないとか !

 

シエラレオネ人の元同僚は、

奨学金をもらってヨーロッパで高等教育を受けたため、

心はシエラレオネ人、でも体はヨーロッパ人化してしまい、

たまにシエラレオネに帰ると

既に水や食べ物が体に合わず、

すぐお腹を壊すと言っていて、笑った。

 

ちなみに彼とはアフガニスタンで一緒だったのだけれど、

アフガニスタンでもよくお腹を壊してたなぁ。

 

そんなアフガニスタンでは

仕事で全国寄生虫駆除キャンペーンを実施した。

全国の学校に寄生虫駆除タブレットを配ったり、

手洗い慣行パンフレットを配ったり。

news.un.org

 

お腹に虫を飼っちゃうと

ほんとエネルギーを吸い取られる。。。

寝込むほどではないのだけれど、

ぐったり倦怠感を感じ、お腹の調子もすっきりしない。

ケニヤでそんな状態に陥ってしまった。

 

そんな状態が数週間続き、

幸か不幸かそれが普通の状態と化した頃、

同僚に無理やりクリニックに行かされた。

 

そして判明した不調の原因。寄生虫

 

ケニヤでお世話になったお医者さんの寄生虫駆除薬は

効果てきめんだった。

 

普段は西洋医学から距離を置く私だけれど、

東洋医学ではさすがに寄生虫は駆除できない。

この時ほど西洋医学万歳!と思ったことはなかった。

 

やっぱり、何事もバランスです!

そして、もはや寄生虫の心配のない日本、

素晴らしい国です!