海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

断食明けのご飯イフタールをモスクで食してみた

イスラム教の断食月ラマダンもほとんど終わりとなった。

多分明日から、イードと呼ばれる断食明けのお祝いとなる。

 

断食月が終わるとイードを迎えるけれど、

断食月中は毎日日没になると、

日々の断食明けの食事イフタールを迎える。

 

東京の代々木上原にあるモスク・東京ジャーミィ

去年はコロナ禍のため、

イフタールは中止だったけれど、

今年はやってるじゃない!

東京ジャーミィ

 

人数制限のため予約制になっていたけれど、

イスラム教徒でなくても

予約してイフタールにありつけるなんて

寛大!

 

断食は心身を清め、宗教心を深める意味合いがあるから、

ムスリムにも寛大なんだな。

 

同時にイフタールのための募金も募っていた。

1口、15万円!

お金のある人は喜捨をすることで、

徳を積むのだろう。

 

モスクでのイフタールは初体験!

イスラム教徒の友人と一緒に

イスラム教徒の

正しい夕方の断食明けのお作法を学びに行った。

 

モスクの礼拝堂の前には

タッパーに入ったデーツがある。

 

日没になると

お祈りのアナウンスが流れ、

人々は断食明けのデーツを口にした。

 

私もムスリムではないけれど、

断食してないけれど、

しきたりに従い、デーツを頂いた。

 

干し柿のような味の

ナツメヤシの実を干したドライフルーツがデーツ。

(デーツについてはこちらを参照)*1

 

高栄養だし甘ったるい味がお気に入りで

駐在中はよくおやつに食べていた。

 

そして、イスラム教は礼拝堂に入り

日没のお祈りをする。

 

すごい人!

 

本来、男女は厳格に隔離されるのだけれど、

上の階の女性の礼拝所が満杯で

下の男性用の本堂の方にも女性が入ってきている。

 

え、いいの?! と思ったけれど、

入口に近い一画に女性が集まってお祈りを続けているから、

まぁ、問題ないんだろうな。

 

お祈りの時間は、本当は非イスラム教徒は

礼拝堂に入ってはいけないような気もするのだけれど、

友人が大丈夫というので、

皆さんが揃って立ったり、座ったり、おでこを床につけながらお祈りしているのを

神妙な気持ちで見ていた。

 

あ、もちろん、礼拝堂に入る時は、

頭をスカーフでおおうという

しきたりに従って。

礼拝堂の前に正しい服装のイラストが貼ってある

 

ラマダン最後の1週間は特に大切な週なのだそうで、

だからお祈りに来る人も増えるのだそうだ。

 

そして、待ちに待ったイフタールの食事!

レンズ豆のスープとひよこ豆と牛肉のトマト煮に

チャーハン。

欲しい人はパンもどうぞ。

ザ中東風の美味しそうなご飯!

 

そして、デザートにバクラバが!!

日本でバクラヴァを食べられるとは思ってもみなかった。

カロリー数知りたくない程甘々な、

でも病みつきになる大好物の中東スイーツ。

 

上の写真では、バクラヴァがパンで隠れててしまっているので、バクラヴァってこんな感じです。ナッツを何層ものパイ生地で挟んで甘々シロップにどっぷり漬け込んだという感じのスイーツ。日本人の口には甘すぎるけれど、一度食べたらやめられない!
(写真はウィキペディアより)

 

イフタールの食堂となっている講堂は、

ちゃんと左右で男女に分かれている。

左右を仕切っているのは家族用のテーブルで、

家族は男女は離れることなく同じテーブルで食事ができる。

 

人が多いため、食べた人は出て下さーい、と

係りの人が言って回る程の人出だったので、

私たちも食べたらすぐに講堂を後にして、モスクを出た。

 

初めてのモスクでのイフタールは結構あっさりと終った。

 

今度は本場イスラム教国で体験してみたい!