海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

コロナ・ウイルスとワクチン、海外渡航と予防接種

コロナ・ウイルス対策のための緊急事態宣言が

遂に東京で解除された。

待ちに待った解除。

これで日本全国きれいに緊急事態宣言フリーとなった。

 

とはいうものの、

コロナ・ウイルスが撲滅されたわけではない。

これからも気を緩めず、

3密を避け、感染予防することが大切だ。

また、早期のワクチン開発も望まれる。

 

ワクチンと言えば、

海外支援従事者には欠かせない代物。

 

海外支援は衛生状態が十分でない国や地域で展開されることが多い。

そのような場所には熱帯病、感染症がうようよ。

A型/B型/C型肝炎、黄熱病、狂犬病コレラ赤痢、腸チフス

デング熱マラリア日本脳炎破傷風、まだまだたくさん。。。

 

それで、渡航前にはたくさん予防接種をする。

 

予防接種を受けられる病院や

どの予防接種を受けるのがいのか参考になるのが

厚生労働省検疫局のサイト。

 

余り見すぎると怖くなって渡航をひるんでしまうので

ご注意を!

www.forth.go.jp

 

国によって気を付ける病気が異なるので、

渡航前に余裕をもって調べ、予防接種しておく必要がある。

 

なぜ余裕を持ってなのか。

1.一度に受けられる予防接種の数に制限がある

2.特定の病院、施設でしか予防接種を受けられず、また、必ずしもすぐに受けられるとは限らない

3.複数回受けなければいけない種類の予防接種もある

 

例えば、私はケニヤのダダーブ難民キャンプに駐在したが、

赴任前に黄熱病の予防接種を受ける必要があった。

アフリカの多くの国では、

入国条件に黄熱病の国際予防接種証明書(通称イエローカード)の携帯が必須で、

ケニアイエローカードを課している。

今は一度摂取すれば生涯有効だけれど、

当時、有期限は10年だった。

私の以前のイエローカードはとっくに期限が切れていた。

 

それで黄熱病の予防接種を受けようと

都検疫所に予約の電話をすると予約がいっぱいだという。

それで都内の病院に電話をすると、ここも予約がいっぱい。

次の病院も。。。、予約いっぱいだって!

 

えー、そんなにたくさんアフリカに行く人がいるの?!

と驚くと同時に、

赴任日が迫りつつある中、焦りまくった。

黄熱病は予防接種後10日経たないと有効にならない。

イコール、接種後10日はケニヤに入国できない!

 

さらに何軒か電話をして

やっと摂取できるところが見つかり、ほっ!!

助かったー!

ありがとう、横浜検疫所。

 

黄熱病の予防接種を受けるため、横浜までプチ旅行となった。