海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

ミャンマーの誕生日の慣わし

我がシェアハウスの仲良しミャンマーちゃん

先日お誕生日だった。

 

はにかみながら

「明日、誕生日です。」というミャンマーちゃん。

かわいいなぁ。

 

「おめでとうございます!

じゃあ、何かプレゼントしなきゃ!」

というと、

 

ミャンマーでは誕生日の人がご馳走します。」と。

ミャンマーではお誕生日の人が

周りにお祝いをふるまうのだそうだ。

 

前の晩から準備をして、

今日はお誕生日用に特別なお菓子を作るのだそう。

お菓子を作って仏様にお供えするんだって。

 

ミャンマーちゃんのお部屋には

ちゃんと仏像もあるらしい。

 

首都ヤンゴン出身で

都会の今どきの若者って感じのミャンマーちゃんだけど

毎朝仏様にお祈りしている。

さすが敬虔な仏教国の風習。

 

さて、

キッチンで見ていると、

ビニールのパックに入ったバナナの葉っぱを

一枚一枚丁寧に洗っている。

 

ミャンマーではこれはタダなのに、日本では高いです!」

と言って、700円の値札のついた袋を見せてくれた。

ミャンマースイーツの材料 タピオカ、ココナッツミルク、
黒砂糖、。。。 白玉粉もありました! バナナの葉っぱも、ね。

 

そうだよね、ミャンマーではバナナはいたる所に

生えているもんね、笑。

 

バナナの葉っぱも日本でちゃんと売っている。

ミャンマー産。

仕入れ先は、もちろんリトル・ヤンゴン高田馬場

 

タピオカやココナッツミルクも

全部リトルヤンゴンで調達している。

 

そしてお菓子の調理が始まった。

 

だんだんキッチンが

あまーいココナッツのにおいで充満していく。

美味しそう~。

 

ココナッツがいい具合に色づくまで根気よく混ぜる。

ちょっと油断するとすぐこげちゃう。

 

ミャンマーちゃんも

ちょっとスマホに気を取られた隙に

ちょっと焦がしてた、笑。

 

そして、ちまきのように

ココナッツとタピオカをバナナの葉で三角に包み、

爪楊枝で止めて、蒸す。

 


蒸し器はないけれど、

寸胴鍋とざる、タオルを使い上手に蒸している。

 

料理は下手です、というミャンマーちゃんだけど、

いやいや、あるものを上手に工夫して

私より数段上ですよ!

 

しばらくして、

蒸しあがったばかりのスイーツを

わざわざ私のお部屋まで持ってきてくれた。

是非食べてください~、って。

 

 

なんと、話したこともない人も含め

シェアハウスの人皆のお部屋のドアをたたいて

配って回ったんだって。

何だかほっこり。

何だか昭和なイメージ。

 

後日、遅れて手渡した誕生日プレゼントの固形石鹸に、

「これは顔用ですか?」

とすかさず聞いたミャンマーちゃんに、

やっぱり美への関心は万国共通なのねと微笑みつつ、

「そうよー、ますます綺麗になってね♪」

 

ミャンマーちゃん、お誕生日おめでとう!