海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

日比谷公園でミャンマーのお正月を祝う

仕事柄、世界の 安全注意喚起のメールを受信している。

 

4月7日に在ミャンマー日本大使館から 

注意喚起(水掛け祭り(ティンジャン)期間中の治安情報と 安全確保のお願い)

とのメール配信があった。

 

すっかり忘れていたけれど、

ティンジャンの季節がまたやってきた。

 parwana.hatenablog.com

 

 

ティンジャンは

元々は水をかけて1年の穢れを洗い流し、

お正月を迎える準備であったそうなのだけれど、

今ではミャンマー人みんなが待ち望む

一番のお祭りとなっている。

 

そんなティンジャンなのだけれど、

今年もSNS上で軍政下で行われるイベントに

参加しないよう呼びかけられている。

 

それで、大使館は特設ステージや

不特定多数が集まる場所には近づかないよう

注意喚起している。

 

実際、去年は

水掛け祭りの特設ステージが設置された

ヤンゴン市庁舎前で爆発事案が発生した。

 

まだまだ政治的にも治安的にも

不安定なミャンマー。。。涙

 

感染症蔓延以前は

日本でティンジャンのイベントを

やっていたのを知っているけれど、

今年はどうだろう。

 

早速、ハウス・メイトのミャンマーちゃんに聞いてみた。

 

「ありますよー。」

と、チラシと一緒に返事が来た。

4月9日(日)@日比谷公園

 

やったー!

今年は日本でティンジャンを楽しめる。

水をかけられても大丈夫なように

濡れてもいい恰好して行こうっと。

 

快晴のお天気も手伝ってか、

10:30で既に凄い人出だ。

あちこちでミャンマー語が飛び交っている。

 

ステージでは

5000枚のチケットが売れました、ありがとう!と言っている。

 

おお、5,000枚も売れたとは!

 

調べてみたら、

2022年6月現在で在日ミャンマー人は約48,000人。

多い!

 

そして、東京には約12,000人。

何せ、ザ・リトル・ヤンゴン高田馬場があるもんね。

 

会場には民族衣装のロンジーを着ている女子も多い。

ファッション好きな私、

スタイリッシュなロンジーに目が奪われる~。

 

出店ではミャンマーご飯やデザート、

グッズ等が売られている。

楽しすぎる~!

 

私が駐在していたミャンマー南東の

カレン州の民族衣装も売っていた。

嬉しい驚き!

 

ステージでは民族舞踊や、

コミカルなパフォーマンス、

軍事政権下のミャンマーの厳しい現状を訴え支援を求める声明などなど

様々な催しが続いた。

 

コミカルなパフォーマンスは秀逸!

綺麗にドレスアップした女子が

優雅に民族舞踊を踊る合間合間に

いきなりヒップホップ的ダンスをしたり、笑。

 

ミャンマー人って大人しくって奥ゆかしいイメージだけど、

笑いを求めるのは万国共通だね!

 

この綺麗な女子、

とってもきれいなんだけど、ハスキーだし、

背丈が周りにいる男子と変わらないし、

ヒップホップの動きが男子っぽい?!

 

一緒にいた日本人の友人と、

あれはもしかして男かも?!

いや、絶対男には見えない!

などと話していると、

 

隣に座っていたミャンマー人が

あれは男性です、って教えてくれた。

 

ミャンマーではこのようなパフォーマンスをする時、

男性が女性役をすることもあるんだって説明してくれた。

とっても上手な日本語で。

 

プチ・ミャンマー文化レッスンでした。

 

ちなみに、ステージの横には

国民の英雄、アウン・サン・スーチーさんの肖像、

そして、軍事政権に対抗する

ミャンマー国民政府の写真が掲げてあった。

 

現地職員も含め駐在時の同僚たちと

ミャンマーで同窓会をしよう!と話していたのに、

軍事クーデターが発生し、治安は悪化、

同窓会なんてとんでもなくなってしまった。。。

 

早く同窓会が実現できますように。

早く本場ティンジャンを再体験できますように。