海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

遅ればせながら『デジタル・ファシズム』読んでみた

少し前に友人数人とお茶をして、

割り勘にするのに

PayPayでお金のやり取りをしているのに驚いた。

なんと便利!

 

しかも友人たち、

PayPayでも楽天ペイでも、あれでも、これでもいいよ、

なんていろんな電子マネー使ってる。

 

PayPay非利用者の私はといえば、

お財布の中のコインをごそごそと

あ、10円足りないとか言いながら、

どぎまぎしながら、私の分を差し出した。

 

今まで必要性を感じなかったし、

それに、利点と同時に電子マネーの負の噂も

見聞きしているので

利用しようと考えたことはなかった。

 

でも、とっても便利なやり取りを目の当たりにして、

やっぱ使った方がいいな!

せっかく去年は30%バック・キャンペーンをやってたのに

損したな!

(損はしてないって!笑)

 

そういえば10年以上も前、

ケニヤのソマリア人難民キャンプ・ダダーブ駐在時、

M-PESAって呼ばれる

携帯電話を使っての送金システムがあり、

現地職員も使いこなしてた。

 

ソマリア難民キャンプの支援事業でも、

難民への賃金支払いなどにM-PESAを使ってたな。

 

Nokiaのシンプルな携帯電話なのに(スマホじゃない!)

これでほんとに送金できるんだ!

と驚いたものだった。

 

イラク駐在時も、

元職場のWFP(国連世界食糧計画)が

難民キャンプで難民への食糧支援として

食糧を配る代わりに、

専用スーパーで自分が欲しいものを選んで購入できる

電子マネー支援構想があったのを思い出した。

 

人道支援の現場も

10年以上も前から

私よりよっぽど電子化進んでた!

 

でも、やっぱり慎重な私、

(慎重な人はアフガニスタンイラクには行かない!

と友人には言われるが。。。笑)

電子マネーの闇の部分もちゃんと理解したいと思い、

図書館で堤未果著『デジタル・ファシズム』を予約した。

www.nhk-book.co.jp

 

2021年に出版された本なのに、

すごい予約の列。

私同様、気になってる人の多いこと。

 

で、なかなか番が回ってこず、

すっかり忘却の彼方に行ってしまっていた先週末、

図書館から貸出可の連絡が入った。

 

目次ををパラパラすると

「難民の行動をデジタル ID で管理する」なんて

予想外の小見出しがあった 。

 

おお、やっぱり人道支援の現場、

どんどん電子化進んでる!

 

確かに!

 

イラク駐在時、

生体認証でシリア難民の登録を始めるの始めないのって話を

聞いたことを思い出した!

 

『デジタル・ファシズム』の小見出しを目にして、

現状が気になりググってみた。