海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

本場中国麺、召し上がれ

日本ってお店の回転がほんと早い。

またあのお店に行ってみようと思った時には、

もうなくなっていることも少なくない。

 

私にお気に入りの昭和なアーケード十条商店街でも

御多分に漏れず、お店の入れ替わりが激しい。

 

あ、また新しいお店だ。

なんだか異国なにおいのするラーメン屋さん。

 

甘蘭牛肉麺

 

何だか本場中国っぽい名前。

私の異国察知レーダーが大きく反応している。

 

しかもオープンセールで

890円が590円だって!

普段ラーメン屋さんに入ることは皆無なのだけれど、

試さない手はない。

 

おおー、入ると、

ザ中国の代表的スパイス八角のにおいが充満している。

ここ、やっぱり本場中国のラーメン屋さんだ。

テンション急上昇中!

 

入るとすぐに食券の販売機が。

麺の太さ選べるのかぁ。4段階もある。

さすが、本場っぽい?!

そして、麺の量も、ラー油の量も、パクチーの量も。

いいね、いいねー。

 

ちなみにパクチーは中国語では香草という。

 

パレスチナに駐在している時、休暇で台湾に行った。

パレスチナ人の仲良し同僚は家庭菜園を趣味にしているので、

お土産は中国ならではの野菜の種にしようと決めていた。

 

(種子や生鮮食品の輸入(国外移送)は検疫の必要があるので注意!)

 

種屋さんに入ると、ザ中国って感じの種がない。

チンゲン菜とか期待していたのに。

やっと香草の種を見つけて、

おおこれだ!とお土産の品が決定した。

 

その時に香草がパクチーって学んだのだけれど、

結局、種は入国時に検疫受けなきゃいけないようで

諦めたのだけれど。

 

そんなエピソードを家庭菜園の同僚に話したら、

パクチーパレスチナでも

普通に食べられていることを聞かされたという落ち、笑。

 

話は甘蘭牛肉麺に戻る。

 

食べ方がお盆に敷いている紙に書いてある。

 

何なに、まずはスープを味わえ、と。

それで、蓮華で一口目をすくって口に入れる。

 

え、なにこれ!?

美味しすぎ!!!

 

こってりなイメージの強い香辛料の香りなのに、

スープはさっぱり。

予想外の味におどろきつつ、

美味しすぎ!!!

 

次に、麺をスープになじませて食べる。

 

麺は腰があって、食べごたえあり!

 

次に、スープにお酢を混ぜるんだって。

お酢はもちろん中国的黒酢

 

説明に書いてある通り、

ほんとスープがさっぱりマイルドになった。

おいしいよーん。

1杯で2度おいしい!

しかも、黒酢で体にもいい気分。

 

幸福感に浸りながら食べつくした。

 

そして、スープは最後の一滴まで堪能するんだって。

さすがに、

どんぶりを持って飲み干すことはしなかったけれど、

教えに従い、蓮華でスープを飲みつくした。

 

あー、しあわせ~。

 

日本って本当に偉大な国だ。

こんな美味しい本場中国麺を安価で食べられる。

近所にはインドカレー屋あり、

イタリアン・パスタ屋あり、

アジアン居酒屋あり、

中華料理屋も韓国焼肉屋も

中東料理屋もあり。

もちろん、美味しい日本料理屋さんもたくさん。

 

世界の食を堪能できる日本。

ありがたい国だ。