海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

初インド一人歩き

コルコタに到着し

翌日初めてMCに行ってみた。

 

と、軽く書いたが、

勝手の分からない、初インドの一人歩き。

実は、内心ドキドキだった。

 

当時はスマホなどないので、

ホテルのフロントにMCへの生き方を聞き、地図を書いてもらって、

道中、何度も道行く人に

マザー・テレサ?』と言いながら、正しい方向と思われる方向を指さし、

何度も道を確認した。

だって不安なんだもん。

 

道中、インドの民族服サルワカミューズを着た欧米人らしき人を何人か見かけた。

ヒッピー風の人も。

何人かは同じ目的地に向かっているようだ。

 

インドは噂通り、雑然としていて、でも朝から活気がある。

噂通り、チャイ屋は素焼きのカップでチャイを出し、

飲み終わった人は素焼きカップを道に投げ捨てて割る。

道にはたくさんの素焼きカップの破片が散らばっている。

散らばっているのは見栄えは悪いけど

素焼きなのでじき自然分解され、大地に帰るというエコな伝統文化。

 

食堂は軒先で、揚げパンを作っている。

 

道で寝ているホームレスもいるし、物乞いもいる。

 

コルコタに来たら乗ってみたいと思っていたリキシャーにもすれ違った。

人力車が名前の由来のまさに人力車、リキシャー。見た目そのまま人力車。

政府によりコルコタ市内で大幅に移動範囲が狭まれているらしい。

 

今回ググってみたら、リキシャーはコルコタにのみ生存する絶滅危惧種(!)とのこと。

そして、リキシャー主流のオートバイを動力とするオート・リキシャーには

電気化の流れがあるらしい。

時代は移り変わる。

 

十数分の徒歩ではあったけど、

内心ドキドキ。

不安で心配な気持ちが半分と、

目新しいものに触れる好奇心が半分と。

 

無事MCに到着できたので、

これからのコルコタでの2か月の生活に実感がわき

ワクワクした。

 

怖い思いをした翌朝の出だしは快調だった。