海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

特命ボランティア!?

私はコルコタに来る前に、神の愛の宣教者会(MC)に手紙を書いていた。

(詳細はこちらを参照)

parwana.hatenablog.com

20年も昔の当時、

MCでのボランティアに関する情報をあまり手に入れることもできず、

手紙の返事がないことに不安を覚えながら

コルコタに到着し、MCへのドキドキ初訪問。

 

前を通るシスター(修道女)に、

ボランティアしに来ますと手紙を出していたボランティア希望者です、

と告げると、

「シスター・ニルマラマリアがボランティア担当だから。」と言って、

呼んできてくれた。

 

事務所から出てきたシスター・ニルマラマリア。

開口一番、「あなたを待ってたのよー。」

 

手紙、届いていたのね!

そして、待っていてくれたなんて、嬉しいな。

 

私がMCの組織運営に関心がある、と手紙に書いていたものだから、

私には、普通ボランティアがする施設でのボランティアではなく、

事務系の業務を考えていてくれたのだ。

 

その特命ボランティア(!)とは、

 

一つ目は、シスター・ニルマラマリアのかばん持ち、笑。

シスター・ニルマラマリアはボランティア担当シスターなので、

定期的にボランティアが活動する施設に足を運び、

ボランティア活動の視察と確認を行っている。

実際のところ、ボランティアというよりは

シスターについていき、いろいろな施設に足を運んで施設を見学するという、

シスターの私に対する心遣いだった。

感謝!

 

二つ目は、日本語ボランティア・オリエンテーションの実施。

連日数十人いるボランティアの中で、

日本人ボランティア数は少なくない。

個人で、グループで、ほとんど毎日いたような気がする。

通常、ボランティア・オリエンテーションは長期ボランティアが

英語で実施するのだけれど、

多くの日本人は英語が分からない。

それで、日本人向け日本語オリエンテーション実施の役目を仰せつかった。

 

三つ目は、養子縁組の書類の整理。

MCはシュシュ・ババン(孤児院)で多くの子供の世話をしている。

残念ながら、MCには様々な理由でやってきた子供たちが生活している。

「育てられない」と若い母親に抱かれてやって来る赤ちゃん、

MCの玄関に置き去りにされる幼児。。。

 

インド国内はもちろんのこと、

主にヨーロッパから養子縁組の希望があり、

調整が整うと、子供たちは新しい両親を新しい生活を始めるため

旅立っていく。

 

MCでこのように養子縁組をしているなんて知らなかった。

でも、親の必要な子供たちと、子供が欲しいカップルたち。

需要と供給がMCでマッチする。

 

私は養子縁組した子供たちの書類の整理と保管のお手伝いをした。

 

この三つの特命ボランティアの他に、

もちろん他のボランティアと一緒にいくつもの施設で

そこで生活する子供たちや人々のお世話もさせて頂いた。