海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

今日もイースターです!?

先週、中東はヨルダンの事務所から

「4月17日~20日は祝日です」とメールがあった。

えー、この時期何の祝日だろう?? と思ったら、

イエス・キリストの復活した日、イースターの祝日だった。

 

でも、イースターはこの前の日曜日に終わったはずなのに。

 

(こちらの記事参照: 『日曜日はイースターでした』)

parwana.hatenablog.com

 

あ!

ピンときた。

ああ、東方正教会(*)のイースターだ。

 

東方正教会、世界史の授業に出てきた、出てきた。

東ローマ帝国の国教だった気がする。

厳格なストイックなイメージ。

(注: 全くもって根拠のない個人的イメージです。

だって、このようないで立ちの方々が司っているんだもん。)

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パレスチナエルサレムに駐在した時、

一緒に事業を実施する現地の団体が東方正教会系のNGOで、

東方正教会ってまだあるんだ!と驚いたことを思い出した。

 

正教会って歴史に埋もれた

今は亡き宗派かと思っていたけれど、

ここパレスチナでは中心的な宗派の一つとして

広く信仰されていた。

パレスチナだけではなく、

イラクでもシリアでもレバノンでも。

しかし、ギリシャ正教やら、ロシア正教やら、シリア正教やら、エチオピア正教やら。。。

そういえばマケドニア人の同僚も

僕、マケドニア正教会教徒って言ってたなぁ。

国の数ほど正教会がある勢い!

 

ちなみに、キリスト教といってよく耳にする

カトリックプロテスタント

西方教会に分類されるらしい。

(厳密には、カトリックプロテスタントイギリス国教会)

 

その東方正教会

ユリウス暦(**)で日付を計算しているとのこと。

それで、グレゴリオ暦(**)で日付を決める西方教会とは祝祭日の日が異なってくるらしい。

 

それでヨルダンでは、

ヨルダンのキリスト教の多数派である正教会の暦に合わせ、

イースターの祝日を今日、明日と定めている。

ヨルダンはイスラム圏で週末は金曜日と土曜日。

だからヨルダンでは4連休。

 (イースター前の金曜日はイエス様が磔にされた聖金曜日だから、キリスト教徒にとっても意義深い日。

国によっては聖金曜日も祝日。)

 

とはいうものの、このコロナウイルス蔓延する昨今で

政府は厳しい行動制限を課している。

教会へ行けない在宅でのハッピー・イースター

記憶に残るであろう今年のイースター

 

(それにしても、同じキリスト教、おめでたい日を

クリスチャンが皆一同にお祝いするということにはならないのかな。。。)

 

(*) 東方正教会: キリスト教の三大分流の一。ロシア・中東・東欧を中心とする15の自立教会の連合体。1054年東ローマ帝国圏のコンスタンティノポリスとローマの総主教座が、東西に分裂。以後、西方ローマ‐カトリック教会に対して、正(オーソドックス)教会として発展。15世紀、ギリシャ正教会オスマン帝国の支配を受けるようになると、主流はロシア正教会ハリストス正教会)に移った。(コトバンクデジタル大辞泉の解説より)

 

(**) グレゴリオ暦: グレゴリウス13世が、1582年にユリウス暦を改良して制定した暦。現行太陽暦。 (コトバンクデジタル大辞泉の解説より)