海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

拉致問題啓発舞台劇「めぐみへの誓いー奪還ー」に始めっから号泣しっぱなし

拉致問題については、

恥ずかしながら

余り関心レーダーに引っかかってこなかった。

 

先日、図書館に置いてあったちらしで

お芝居があることを知り、

へぇ、無料なら行ってみようか、と申し込んだ。

 

当日、まだ開演時間までかなり間があるのに、

会場は既に人で一杯だった。

 

パネル展示もあり、

政府の取組と

拉致被害者と可能性のある人々の顔写真。

それぞれに、名前と行方不明になった時の状況が

書かれている。

 

旅先で、

仕事からの帰宅途中で、

ちょっと近所までお買い物にって感じで出て行って、

帰ってこなかった。。。

 

今の私の家の近くでも拉致事案があったなんて

怖すぎる!

 

誰をどんな目的で標的にしたのか。。。

 

日本政府は

2002年に帰国できた5名を含む17名を

北朝鮮による拉致被害者として認定している。

 

そして、拉致された可能性を排除できない行方不明の日本人は

なんと871名にも上るのだそうだ。

そんなにいるの?! 

驚愕!!

 

普通に会話をして、

普通に一緒に朝ご飯を食べて

普通に一緒に一日をスタートし、

夕方にはまた一緒に食卓を囲むはずの

その人は帰ってこなかった。

行方不明になってしまった。

一体どこに行ってしまったの?!

手がかりも皆無。。。

 

当たり前にいた家族が、

何の前触れもなく、突然いなくなってしまったら。。。

自分がその家族だったら。。。

 

想像しただけで、胸が押しつぶされそうになる。

 

連れ去られた当人も

異国で大変な絶望的な思いをしているはずだけれど、

ご家族の苦悩も

言葉では言い表せない程大変なもののはず。

拉致被害者のご家族の気持ちを思うと、

涙が止まらない。

自分がその家族だったら。。。

 

また劇も始まっていないのに、

開演前の拉致問題の説明を聞いているだけで

号泣してしまった。

 

当然、お芝居の間は泣きっぱなし。

 

横田めぐみさんが拉致されて

連れていかれた先の境遇、

 

ご家族や支援者の必死の捜索、

 

田口八重子さんが李恩恵という名前で

諜報員へ日本語や日本の生活習慣を教えていた様子、

 

劇は辛く、苦しかった。

 

これは実際に起こっている現実。

今も横田めぐみさん、田口八重子さん含め

5名以外の帰国はかなっていない。

 

ほぼ半世紀という時が流れている。

被害者のご家族は高齢になり、

亡くなられた方もいらっしゃる。

どんなに無念だったろう。。。

 

何としても

ご家族が元気なうちに再会を果たしてもらいたい!

 

初めて拉致問題の深刻さ、残酷さを認識した。

 

無料で上演していたからこそ足を運んだ。

そうでなければ見に行こうと思わなかっただろうし、

見ていなければ、

このように拉致問題への理解と関心を

深めることはできなかっただろう。

 

声を上げていかなくっちゃ!