海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

やっぱりパレスチナのことはスルー出来ない!

10月7日にハマスイスラエルに奇襲攻撃をしたというニューズには本当に驚いた。

 

ロケット弾攻撃というのは今までにも何度もあったけれど、

何千発もの発射、

そして、戦闘員がイスラエル側に突撃侵入して

一般市民を虐殺、拉致するなんて、

ちょっと考えられなかった。

 

だって、ガザ地区イスラエル

大きな厚い壁で分断されているのだから。

 

そして、イスラエル軍ガザ地区へのすごい報復空爆の報に、

ガザのパレスチナ人元同僚達の安否が本当に心配になった。

チャットを送ったけれど、返事はなし。。。

 

そうだよね。。。

無事であったとしても、

完全封鎖されてしまって、

そんな外部からの安否に一つ一つ答えている余裕なんて

あるはずない。

 

以前から物流も人の出入りも

イスラエルに厳しく統制されていたのが、

完全封鎖。。。

 

燃料も入ってこず、電気もほとんど使えない。

食料も、飲料水もほとんどない。

 

家だって爆撃されて破壊され、

逃げまどっているかもしれない。。。

 

ガザの状況はYoutubeやオンライン・ニュース等で追っている。

ガザで一緒に活動していて

情報交換もしていた他団体のスタッフが

Youtubeに出ていた。

 

彼らの団体の現地スタッフ情報によると

ガザでは本当に毎日空爆が続き、

北から南に避難せよと言われても、

道路は瓦礫でいっぱい、

いつ空爆が襲ってくるかもわからないし

そうそう簡単に移動できるような状態でない。

とても厳しい状況。。。

 

やっと、エルサレム在住のパレスチナ人元同僚より、

「ガザのみんなは無事」との連絡が入り、

本当に本当に胸を撫で下ろした!

 

皆も南に避難しているらしい。

 

ただ、その中で、やはりガザ市に残る人もいた。

難民としてガザにいる。

再度難民になるのは嫌だ、と。

 

南にだって空爆が続いていると聞いている。

南だってどれくらい安全かは未知数だけれど、

ガザ市の方が危険度は格段高いだろう。

無事を祈るしかない。。。

 

元職場の現地レポートはこちら。

www.youtube.com

 

数日前、元職場より、

ガザへの緊急人道支援活動に関われるかの打診があった。

 

声をかけて頂けたことが本当に嬉しい。

もちろん!

私にできることがあれば、何だってやりますよ!

 

イスラエルガザ地区を完全封鎖しているし、

エジプトとの国境のラファ検問所も閉じたまま。

一般市民への人道支援物資さえガザに入域できず、

 

人道支援物資を積んだトラックが

エジプト側のラファ検問所の前に数十台も待機している。

 

その中に、

日本の支援の緊急物資を積んだトラックが一刻も早く並ぶよう

がんばらなくっちゃ!

 

日本の国際NGOも本格的に緊急人道支援に向けて動き出す。

可能な方は是非、ご寄付をお願いいたします!

www.japanplatform.org

 

寄付先を考えている場合は、

私も助っ人となる元職場にご寄付いただければ幸いです💛

peace-winds.org

donation.yahoo.co.jp

今日は国際ガールズ・デーです!

今日10月11日は国際ガールズ・デー。

 

知ったのはほんの数日前、

国際NGOプラン・インターナショナルの

映画上映イベントに参加した時。

 

3/8の国際女性デーは

それを祝日に定めている国だっていくつもあるし、

駐在国ではスタッフにパラの花などもらったこともあり💛

だから、知っていたけれど、

ガールズデーは恥ずかしながら知らなかった。

 

国際ガールズ・デーは

国際社会に女の子の権利やエンパワーメントの認知を

呼びかけていく日。

 

本来は、このような日がなくても日々の生活の中で

浸透していくのが理想なのだけれど。。。

 

プラン・インターナショナルが

”Because I am a Girl”という国際キャンペーンを通じ

国連に働きかけて、

2011年に国連が記念日として採択したのだそうだ。

 

民間の一団体の行動力が

世界中の女の子の社会的立場の向上に一歩

素晴らしい!

 

プランは毎年、国際ガールズ・デーにちなんで

色々イベントを行っているようだ。

 

私が先日見た「グレート・グリーン・ウォール」も

そのイベントの一つだった。

parwana.hatenablog.com

 

国際ガールズデーのための

アフガニスタンの女子に焦点を当てたYoutubeを発見。

www.youtube.com

 

アフガニスタンは私が初めて海外駐在した

思い入れの深い国の一つ。

 

駐在した2002年当時は

タリバン政権崩壊直後で、

それまで禁止されていた女子教育含む教育復興のため

”Back to School”キャンペーンという全国キャンペーンが実施された。

 

嬉しそうに学校に通い始める女の子たちを支援するのは

この上ない喜びだった。

 

なのに、20年を経て、

タリバンが時が逆行したよう。。。

 

世界で女子の中等教育が禁止されているのは

アフガニスタンのみ。。。

「グレート・グリーン・ウォール」を見てきた

すっかり応募したことを忘れていたのだけれど、笑

映画が当選!

 

10/11の国際ガールズ・デー関連イベントとして

国際NGOのプラン・インターナショナルが実施・上映した

「グレート・グリーン・ウォール」

www.youtube.com

 

アフリカの国、マリ出身のミュージシャン

インナ・モジャが、

サヘル地域*1の砂漠化を食い止め、再び緑をもたらすための

緑化計画の対象国を訪れながら

アフリカ大陸を横断し

音楽で啓蒙しようとする姿を追った映画が

「グレート・グリーン・ウォール」

 

2019年 サンパウロ国際映画祭 観客賞

2020年 カンヌコーポレーションメディア&TV大賞 金賞

2020年 レインダンス映画祭 最優秀撮影賞

 

2019年に最初に公開され、様々な賞を受賞している。

 

恥ずかしながら、

国際ガールズ・デーも

このアフリカのグレート・グリーン・ウォール(GGW)計画も知らなかった。

 

GGW計画は、

11か国にまたがるサヘル地域に

万里の長城(グレート・ウォール)のように

8,000Kmに渡る緑の壁を作り、

砂漠を昔のような緑豊かな土地にして、

人々の生活を立て直そうとする壮大な植林計画だ。

アフリカ大陸を横断する8,000KmのGGW計画

 

アフリカの国々が主導し

2007年にはじまったGGW計画だけれど、

2020年までに目標の15-18%程度のみに留まっている。

問題が山積するサヘル地域の国々で

象徴的な「アフリカン・ドリーム」である

植林計画はなかなか進まない。

 

インナ・モジャはサヘルの西の端セネガルから旅を開始した。

 

映像にアフリカの社会の様子、人々の様子が映し出される。

異国文化大好き、服飾大好き、

ダンス大好き、食べ物大好きな私。

ワクワクしながらアフリカを眺めた。

 

アフリカの人々の生活とともにある音楽。

情熱的な楽器の音色。

ダンス。

私もビートに乗って体が自然と動いちゃう。

 

けれど、同時に映し出されるサヘルの国々の深刻な社会問題。

砂漠化、干ばつ、紛争、テロ、貧困、

人口爆発、(不法)移民、人身売買。。。

 

深刻すぎる問題が

積み重なり絡みあって、

一体どう解決できるのか、悲観的になってしまう。。。

 

そして、これらの問題はアフリカだけの問題でなく、

世界中に、

もちろん日本にも

もろに影響を与える。

 

悲観的になってしまう。。。

 

ただ、コップ半分の水を

半分しかないと見るか、半分はあると見るか。

 

達成度15%の成功例としてエチオピアでは緑化が進んでいた。

ビフォー&アフターを比べると

茶色かった大地一面が緑で覆われている。

 

皆で歌いながら踊りながら植林している。

地域住民を導くリーダーの手腕が素晴らしい。

 

・・・緑が根付いたエチオピアのティグライは、

この映画の撮影後に国内紛争の渦中に巻き込まれてしまった。*2

既に紛争は収まっているけれど、

映画に出てきた人々は、緑はどうなったのだろう。。。

 

映画の中で

インナ・モジャは

「時間がない!」と訴えている。

「今、行動を起こさなければ!」と。

 

悲観的になってる場合じゃないね!

 

まずは多くの人にこの映画を見てもらいたい。

*1:アフリカのサハラ砂漠の南側に広がる乾燥地帯で、飢餓ベルトとも呼ばれる。深刻な砂漠化がすすみ、住民は食糧不足に瀕する非常に脆弱な地域となっている。

*2:この紛争の関連記事はこちら。

parwana.hatenablog.com

拉致問題啓発舞台劇「めぐみへの誓いー奪還ー」に始めっから号泣しっぱなし

拉致問題については、

恥ずかしながら

余り関心レーダーに引っかかってこなかった。

 

先日、図書館に置いてあったちらしで

お芝居があることを知り、

へぇ、無料なら行ってみようか、と申し込んだ。

 

当日、まだ開演時間までかなり間があるのに、

会場は既に人で一杯だった。

 

パネル展示もあり、

政府の取組と

拉致被害者と可能性のある人々の顔写真。

それぞれに、名前と行方不明になった時の状況が

書かれている。

 

旅先で、

仕事からの帰宅途中で、

ちょっと近所までお買い物にって感じで出て行って、

帰ってこなかった。。。

 

今の私の家の近くでも拉致事案があったなんて

怖すぎる!

 

誰をどんな目的で標的にしたのか。。。

 

日本政府は

2002年に帰国できた5名を含む17名を

北朝鮮による拉致被害者として認定している。

 

そして、拉致された可能性を排除できない行方不明の日本人は

なんと871名にも上るのだそうだ。

そんなにいるの?! 

驚愕!!

 

普通に会話をして、

普通に一緒に朝ご飯を食べて

普通に一緒に一日をスタートし、

夕方にはまた一緒に食卓を囲むはずの

その人は帰ってこなかった。

行方不明になってしまった。

一体どこに行ってしまったの?!

手がかりも皆無。。。

 

当たり前にいた家族が、

何の前触れもなく、突然いなくなってしまったら。。。

自分がその家族だったら。。。

 

想像しただけで、胸が押しつぶされそうになる。

 

連れ去られた当人も

異国で大変な絶望的な思いをしているはずだけれど、

ご家族の苦悩も

言葉では言い表せない程大変なもののはず。

拉致被害者のご家族の気持ちを思うと、

涙が止まらない。

自分がその家族だったら。。。

 

また劇も始まっていないのに、

開演前の拉致問題の説明を聞いているだけで

号泣してしまった。

 

当然、お芝居の間は泣きっぱなし。

 

横田めぐみさんが拉致されて

連れていかれた先の境遇、

 

ご家族や支援者の必死の捜索、

 

田口八重子さんが李恩恵という名前で

諜報員へ日本語や日本の生活習慣を教えていた様子、

 

劇は辛く、苦しかった。

 

これは実際に起こっている現実。

今も横田めぐみさん、田口八重子さん含め

5名以外の帰国はかなっていない。

 

ほぼ半世紀という時が流れている。

被害者のご家族は高齢になり、

亡くなられた方もいらっしゃる。

どんなに無念だったろう。。。

 

何としても

ご家族が元気なうちに再会を果たしてもらいたい!

 

初めて拉致問題の深刻さ、残酷さを認識した。

 

無料で上演していたからこそ足を運んだ。

そうでなければ見に行こうと思わなかっただろうし、

見ていなければ、

このように拉致問題への理解と関心を

深めることはできなかっただろう。

 

声を上げていかなくっちゃ!

『アフガニスタン 戦火からの再生・希望への架け橋』を読んで ー 人生について、日本人であることについて考えた

books.rakuten.co.jp

 

とある勉強会に参加した際、机の上にあったこの本

アフガニスタン 戦火からの再生・希望への架け橋』

NPO法人カレーズの会理事長レシャード・カレッド医師著

 

図書館でも目にして、

私の「読まなきゃリスト」に入っていたので、

この本借りていいですか?って

早速借りた。

 

アフガニスタン

私にとって海外支援デビューの地。

当初はそんな最危険国、最貧国で駐在することを

全くもって計画していなかったのに。

 

そして初駐在地となった特別な国。

 

これで私のキャリア運命、

想定外の方向に転がることになりました。

人生、ほんとに

思った通りに、計画通りにいかない!

 

さて、アフガニスタン派遣が決まって、

出発前に、とっても緊張しながら

いろいろ情報収集している時に

カレッド医師のことを知った。

 

在日アフガニスタン人で

母国アフガニスタンの支援をしている

お医者さんという認識のみで、

深く追わなかった。

 

活動地も彼はアフガン南部のカンダハル

私は東北部バダクシャンで離れているし、

支援分野も彼は医療、私は教育と異なっていたし。

赤丸の上から、私の駐在地バダクシャン州、首都カブール、
カレッド医師のカレーズの会活動地カンダハール

 

それから20年余りの月日が巡り、

今回、カレッド医師の新しい著作を手に取った。

 

本は今年2月に実際現地に足を運んだ際の

視察報告から始まっている。

 

なかなかまとまった情報は得にくく、

現地の様子が分かりにくいので、

写真を交えた現地の報告はとても参考になる。

 

2021年8月にタリバンが政権復権してからの

アフガニスタンの厳しい様子は、

無味乾燥なデータ数値だけでは

余りピンとこないけど、

 

現地の様子を文字で追うと

映像が頭に浮かんでくる。

 

深刻さが辛い。

胸に刺さる。

飢餓と貧困がここまでひどいんだ。。。

 

本を読み進めると、

 

タリバン復権

レシャード医師の生い立ちと歩んできた道

カレーズの会の活動

アフガニスタン近現代史

中村哲医師との交流

の他、

 

中国のアフガニスタン進出についての考察

タリバンとの向き合い方、などなど

おもしろい!

 

心動かされながら、考えさせられながら、

読むのが止まらなかった。

 

そうそう!

1979年のソ連侵攻前は

ヨーロッパからの観光客も多かったし、

 

女性もブルカをかぶらないどころか

ショールもせず

ミニスカートで歩いてたって、

 

懐かしそうに

自分のミニスカート姿の写真を見せながら

アフガン人同僚が言ってたのを思い出した。

 

それが今じゃ最悪の政治経済、治安、人権侵害。。。

アフガニスタン

なんでこうなっちゃったんだろう。。。

 

そして、

なんだかカレッド医師って

日本人以上に日本人ぽいかもしれないと感じた。

 

それって、他の在日外国人からも感じたことがある。

日本が好きで、

日本の歴史、文化・風習を良く知っていて、

古き良き日本の心が染みついている感じ。

 

地元静岡県島田市の人々に愛され、信頼され、

地域医療を推進しながら

アフガニスタン支援にも邁進している。

 

この本を通じて、

またお手本としたい人に出会えたことに感謝。

 

追伸 

私のニックネーム・パルワナは

実はアフガニスタン女子によくある名前なのです。

意味は「蝶」。

「あなたのアフガン名はパルワナよ。」と

前出の元ミニスカートのアフガン同僚に命名されたのでした。

当時はアフガン名で活動するとは

全くもって想定していなかったけれど。

恩師が『VIVANT』に貢献してた!

部屋にテレビないし

あったとしても見ないし。

テレビ番組の情報はほとんど入ってこない。

 

それがお世話になっている方が

『VIVANT』ってドラマが面白いんだよ!と

興奮しながらあらすじを話してくれた。

 

誤送金?

別班??

スパイの話???

 

日本のドラマには余り期待していないので、

騙されたつもりで(スミマセン!)

Tverにアクセスしてみた。

実はTverでテレビ番組見るのも初体験!

 

既にドラマが始まって

5話目ぐらいだったけれど、

Tverで1話目から見ることができた。

 

えー、何これ!!

すごい砂漠!

おお、イスラム教徒だ!

部族対立!

 

国際緊急人道支援従事者の

ツボにはまる、はまる!

 

それからというもの

毎週日曜日が待ち遠しくてしょうがないから、

Vterで同じ話を何回も見たりして。

 

ネットでもVIVANT考察班の考察もいろいろ見てたから、

私のインターネットのお勧めは

VIVANTだらけになっちゃったよ、苦笑。

 

そんなVIVANT愛から、

中東専門家の恩師ととっても久しぶりにお食事した時、

「先生、VIVANTってテレビドラマ知っていますか?」

と振ってみた。

 

舞台となっている架空の国バルカ共和国は、

西のカザフ系イスラム教徒

北のロシア系住民

東のモンゴル系仏教徒

南の中国系住民の

民族対立が元となる内戦で国土が荒れた。

 

テロ組織「テント」のアリは

モスクでお祈りしてたし、

 

乃木さん、野崎さん、薫さん、ドラムが

砂漠を超えてラクダで逃避行をする際も、

アラブの民族衣装っぽい

ムスリムな雰囲気のいでたちだったし。

 

それで、先生に振ってみたのだけれど、

先生、即座に「知らない」と。

あーあ、残念。面白いのにな。

 

「。。。あれ、それって『倍返し』の俳優さんが出てるドラマ?」

 

「ああ! それ、TBSの人から電話がかかってきて、

イスラム関連で間違いがないか確認して欲しいって

依頼されました。」

「だから、ドラマ始まる前に台本見ましたよ、笑」

 

えー!!

そうだったんですか、先生!!

 

先生曰く、

砂漠を逃げる際に頭に巻いている

カフィヤ(アラブのスカーフ)は

パレスチナのだったとか、

細かいところに突っ込みどころあるけれど、

特段の問題はないとのこと。

 

さすが中東専門家の大先生です!

 

宗教と言えば、

ドラムはジャミーンの無事を

チベット仏教仏画に一生懸命祈っていたな。

さすが多民族・多宗教国家バルカ。

TBSさん、細かい!

(実際、モンゴルではチベット仏教が広く信仰されている。)

 

遂に昨日最終回を迎えたけれど、

ハラハラどきどき、

やっぱり最後までVIVANTは裏切らなかった!

 

余韻を残す最終回。

別班の活躍はまだまだ続きそう。

続編、期待してます!

ミャンマーの猫の物語

日本貿易振興機構JETROジェトロ))は

貿易・投資促進と開発途上国研究を通じ、

日本の経済・社会の更なる発展に貢献することを目指している

独立行政法人で、

私も働いてみたいなーと思っていた団体の一つ。

 

残念ながら、今までほとんど全く接点がなかったのだけれど、

最近、ご縁あって

初代ミャンマー事務所長さんと知り合った。

 

私がミャンマーに駐在していたとお伝えしたら

ミャンマーの話で盛り上がった、盛り上がった!

 

私がミャンマー駐在していたのは

2013年から2015年だけど、

 

初代所長さんは

2021年2月のミャンマー軍のクーデターよりも前、

 

2010年11月にアウンサンスーチーさんが

自宅軟禁から解放され、

軍政から民政へ移管が進み

2015年には半世紀ぶりの文民政権が発足、

やっと民主化と経済発展の明るい希望が差し込んだ

もっと前、

 

ミャンマー軍が厳しく国を管理していた軍政の頃、

ジェトロミャンマーに初めて事務所を設置したのだそうだ。

なぜそんな難しい時に?

 

ここら辺のお話、

次にお会いする機会のある時に是非深堀したい!

 

この初代所長さん、

ミャンマーに駐在して以来、

ずっとミャンマーとの関係を維持して

支援をされているとのこと。

一時はミャンマーの民芸品・工芸品などを日本で販売して、

ミャンマー文化を日本に伝えていた。

関わったのが、難しい頃だっただけに

思い入れも人一倍あるんだろうな。

 

感染症蔓延による厳しい渡航制限のため

ミャンマーから仕入れができず、

残念ながら、お店は閉店されたとのこと。

 

で、その初代所長さん、

こんど、ミャンマーの猫の絵本を出版するんです、とつぶやいた。

 

えー、すてき!

 

絵はミャンマー人アーティストが担当、

ストーリーは

共に国際協力に尽力してきた

初代所長さんの奥様が書かれたのだそうだ。

 

タイトルは

『しあわせの まよいねこ』

books.rakuten.co.jp

 

パステルカラーの背景に

ピンクのねこちゃんがとってもキュート。

 

2020年のクーデターからの現在の

ミャンマーの軍政下、厳しい状況の中での、

女の子と猫のチッチッとメメのお話。

 

パステルカラーに彩られて

ミャンマーの景色がページいっぱいに広がっている。

 

軍政下のちょっと悲しいお話だからこそ、

ミャンマーと世界の平和と幸せを

絵本の女の子と一緒に祈りたいと思う。

 

それにしても

猫が世界のあちこちで活躍してるにゃん。

イラクでも。

parwana.hatenablog.com



ハロー・キティも世界のあちこちで見かけるし。

ハロー・カティとか、ハロー・キキってな感じで

微妙なキティちゃんもいるけれど、笑。

 

私も見習うにゃん!