戦場となっているエチオピア北部のティグライ州は
赤色レベル4で退避勧告
首都アジスアベバもオレンジ色レベル3の渡航中止勧告
ちょうど1年程前から物騒だったエチオピア。
物騒というのは、
少数民族武装勢力（ティグライ人民解放戦線（TPLF））と政府が争い始めたからだ。
それから北部ティグライ州では戦闘が続き
治安的に不安定な状態が続いていた。
そして11月2日
エチオピア政府は全土に非常事態宣言を発出した。
えー、そんなに状況が緊迫しちゃってるの？！
ティグライ州には訪れたことがある。
それが近い将来、戦場と化し、
近寄れなくなってしまうなんて
その時は想像もしなかった。
イラクに駐在していた2018年の晩秋、
エチオビアへの旅を思い立った。
友人がエチオピアに駐在している。
彼女がいつまでエチオピアにいるか分からないし、
日本からアフリカは遠いから、
少しでもアフリカに近い中東にいる間に
エチオピアに行ってみたかった。
同僚からはイラク駐在のリフレッシュ休暇で
エチオピアに行くのは難易度高いよ！と言われたけど、
絶対エチオピアに行ってみたかった。
難易度高いならなおのこと
友人がいる時の方が都合いいし、
シバの女王の出身地とも言われ、
ヒト属最古の化石なんかも発見されている
歴史ある、世界遺産にも恵まれた
この国に行ってみたかった。
友人に旅のスケジュールを伝えたら
首都のアジスアベバにいるから、
アジス滞在中は家に泊まっていいよと言ってくれた。
やはり持つべきものは友！
友人は空港に迎えに来てくれて、
エチオピア観光の旅程を一緒に考えてくれた。
世界遺産や観光地は全国に点在しているから
効率的に見どころを回るには
現地の人の情報は貴重。
信頼できるお勧め旅行会社も教えてくれて、
エチオピア国内旅行を手配した。
やはり持つべきものは友！
世界一過酷と言われる
ダナキル砂漠とダロール火山のツアーや
ティグライの岩窟教会などに行くための
中継地として滞在したティグライ州の州都メケレは
今では戦場と化していて
当分訪れることはできないんだなぁ。。。
エチオピアと言えば
世界遺産のラリベラの岩窟教会群を外す訳にはいかない。
岩盤をくりぬいて地中に掘られた十字架の形をした教会。
実際に見ると馬鹿でかく圧倒される！
こんなのを13,14世紀に生きた人々が
作ったなんて凄すぎる！
でも、この町にもTPLFが侵攻してきていて
教会群も占拠されてしまっている。
TPLF、どうか教会群の価値を損なうようなことはしないで下さい！
そして人々の命が、世界の財産が守られますように。
