海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

ことの始まり

英語学校に通っていたある日

通りかかった校内掲示板に目が行った。

 

『英語を使ってボランティアしませんか。』

 

英語を使って、の部分に反応した。

 

募集元は日本赤十字社

東京で開催される『世界ろう者会議』にかかるボランティアの募集だった。

 

もちろん応募した。

だって、こんな機会でもないと、なかなか好きな英語を試す機会がないから。

 

このボランティア活動がきっかけで

日赤のボランティア団体『語学奉仕団』に入団することになった。

 

そして、1992年

スペイン・セビリヤ万博に

ボランティアとして約2か月派遣されることになった。

お役目は赤十字パビリオンのガイド役。

世界数十か国からの青少年ボランティア100名余りと共に、

パビリオン訪問者に赤十字の歴史や活動を案内する。

 

ガイド側の私にとっても、赤十字の国際活動を知るのは初めて。

今まで赤十字って、献血や病院の団体だと思ってた。

 

世界最大のボランティア団体であり

ジュネーブ条約を提唱。

そして、世界的に人道支援活動を展開している。

赤十字がそんな団体なんて、全然知らなかった。

大体において、人道支援なんて全く私の生活環境に存在せず、

意識すらしてなかった。

 

赤十字パピリオンでのフレーズ

“Light the Darkness

 

胸に響いた

 

災害や紛争の被災者の命を救う

今まで意識すらしていなかった

人道支援という活動

 

私、これがしたい!

 

そう心が叫んだ。