海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

4年前の今日、バングラデシュでテロ襲撃事件があった

4年前の2016年7月3日、知人に次のようなメールを送っていた。

 

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 エルサレムからこんにちわ!

 ご連絡をありがとうございました。

 

 実は偶然にも、ちょうど今、外出から帰ってきて、ヤフーのサイトをみたらバングラ犠牲者全員の名前が判明という記事を見つけ、誰か知り合いがいませんように!と祈りながら名前のリストに目を走らせました。田中宏さんのお名前に、まさか!と思いましたが、田中さんが国際協力関係のお仕事をされているとは知りませんでしたし、珍しいお名前ではないため同姓同名のほかの方のはずだ!と祈る思いでした。

 

 メールをチェックしたら、山本さんや中村さんから訃報という件名のメールが届いているではありませんか! 信じられません!

 

 私の方がバングラデシュより危険度の高い国で活動してるにもかからわらず、田中さんが被害にあわれたのはショックとしか言いようがありません。。。

 

 私はといえば、先週からパレスチナに来ています。数日前の夜に、銃声より大きくロケット弾より小さい爆音のような音が連続して聞こえ、このような場所なので、イ スラエルとの衝突があったのかな、とちょっと警戒していました。

 

 翌日、事務所で聞いたら、断食月中の夜の騒ぎの花火なのだそうです。

 

 北イラクでも、引き続きイラクの国内避難民が大量にクルド自治区に流れてきて、緊急支援に忙しくしています。イスラム国兵が紛れているという噂も聞きますし、対イスラム国との前線は50Km程度しか離れていなかったりしますが、私の駐在するアルビルは、今のところ、治安的には落ち着いています。

 

 ヨーロッパでもテロが多発していますし、警戒しているつもりでも、どこでどのような事件に巻き込まれるか分からず、日々の無事を祈り感謝しながら、万が一のことがあっても後悔しないような毎日を過ごしたく思います。

 

 田中さんのご冥福を心よりお祈り致します。