海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

オリーブの枝は平和のシンボル

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仕事柄、毎日担当国のニュースを追っている。

文化・芸能とかなら楽しいのだけれど、

追っているのは、テロやデモや紛争の動向や、

そんな怖い事件ばかり。

 

担当国の治安情勢を確認し、

スタッフが無事で事業を実施できるよう

安全対策を講じる。

元気に家に到着するまでが遠足、もとい海外支援だからね。

 

残念ながら今や、

海外支援も今やお金と時間を労力を使って、

安全を確保する努力をしなければいけない時代なのだ。

 

それで、毎日せっせと担当国のニュースに目を通している。

 

担当国の言語で現地ニュースを読めるのが

一番なのだけれど、

言語能力は弱いと胸を張って言える私にそれはムリで、

辛うじて英語でニュースをチェックする。

 

担当国の一つ、トルコのとある記事を読んでいた時のこと。

 

え?

エジプトがトルコにオリーブの枝を手渡した?

どういうこと?

 

慣用的意味があるのかと思いググって見た。

 

ああ、そうでした!

オリーブは平和の象徴だった。

 

いきなりolive branch(オリーブの枝)って出てきたので

???だったけれど、

和解の印、和解の申し出、仲直り

などと訳されるようだ。

 

なるほど、こんな表現をさらっと英語で

使えるようになったらカッコいいな。

 

長らく英語で仕事をしているけど、

まだまだ日々進出単語、熟語あり、

まだまだ日々学んでる。

 

ちなみに、なぜオリーブの枝が平和のシンボルなのか。

 

キリスト教旧約聖書ノアの箱舟から来ているらしい。

神様が起こした大洪水の後に、

水が引いて陸地が現れたか確認するために

ノアが放った鳩が

オリーブの枝をくわえて帰ってきたことで、

ノアは水が引き始めたことを知った。

 

この聖書のエピソードから、

大災害がおさまり平和が訪れたことを告げる

使者として描かれたオリーブの枝と鳩が

平和の象徴となったらしい。

 

そうそう、忘れていたけれど

平和の象徴オリーブの枝は

国連のマークにも使われている。

さすが国連サマ。

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国連のマーク(ウィキペディアより)