海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

ハーレー・クリシュナの世界へようこそ!

インド大好き♪

インド古代文明が好き、文化が好き、民族衣装が好き、

カレーが好き、ラッシーが好き、ボリウッド映画が好き、

ヨガが好き好き♪

 

だから最近知り合ったステキなおばサマが

バクティ・ヨガを実践していると聞いて、

俄然おばサマに興味を持った。

ヨガを置いても、とってもおしゃれで笑顔もチャーミングな

おばサマなんだもん💛

 

しかし、バクティ・ヨガ? 聞いたことない。

歌うヨガ? 食べるヨガ??

 

笑いヨガはやったことあるし、

アシュタンガ・ヨガ教室にも通っていた。

ヨギック・アーツなるキックボクシングとの融合ヨガ(!)もやっていた。

 

でも、バクティ・ヨガは聞いたことがなかった。

歌うヨガ? 食べるヨガ??

 

しかも、タダで本格インド料理が食べられる?!

後日そのステキなおばサマから、

私は行けないけど是非足を運んでね~、とお誘いがあった。

 

自分は行けないけれど誘うおばサマと、

誘いに乗って、一人で行ってしまう私。

なんと相性の良い私たち、笑。

 

タダより高いものはないと知りつつも、笑

インドカレーにつられて

足を運んだクリシュナ意識国際協会

 

宗教のにおいがプンプンする団体名だけれど、

勧誘されてもガンと断り、

さっさと逃げる強さは

今までのあちらこちらの海外駐在経験で培われている👍

 

最寄り駅に降り立つと

早速インド人の姿がチラホラ見える。

皆さん、協会に向かうのだろうか。

 

協会は駅からほど近いところにあって迷いようがない。

ここはインドかと思うようないでたちの方々が

協会の前にたくさんいた。

 

建物に一歩足を踏み入れると

そこはインドだった!

お香の香りはするし、インドの神様が上座に祭られているし、

皆さん、音楽付きでお経?を唱えている。

 

ハーレー・クリシュナ、ハーレー・クリシュナ♬

 

インド人と日本人が半々ぐらい?

白人もチラホラいる。

日本人もサリーを着てる人が何人もいる。

インドやー!

 

この季節、寒くないのか?!などと下世話なことを考えながら

チャンティングする人々

ちょっと冷めた目で眺めていた。

 

するとインドの衣装を着たインド人好青年君が

声をかけてきた。

「初めてですか?」

そして、いろいろ説明をしてくれて、

案内のチラシもくれた。

 

そのチラシには

ビートルズジョージ・ハリスンの引用が。

 

「だれもがクリシュナを探しています。

それに気づいていない人もいますが、

実際にだれもが探しているのです。」

 

なるほどー。

 

ビートルズインドのヨガの聖地リシュケシュで

修行していたことがあると聞いたことがあった。

その中で特に熱心だったのが

ジョージ・ハリスンだったとも。

 

チャンティングが終わると

私的メイン・イベント、食べるヨガの時間!

 

本場インドのカレーやスイーツが振舞われた。

勿論ダダで!

 

たまたま向かい合わせに座った

とっても瞳の綺麗なインド人のおじサマに質問してみた。

 

「後ろ髪の一部だけが長いインド人男性が何人もいるけれど、

どんな意味があるんですか?」

 

「神様の教えから外れそうになった時、

神様がその長い部分を引っ張って、

道を踏み外さないようにするんですよ。」

 

おおー!!

何と分かりやすい!

 

何十年もバクティ・ヨガを実践しているというそのおじサマに

問答をふっかけた。

 

「神に感謝し神に祈ったら平和が訪れると言っても、

それぞれの宗教が、絶対無二の”私の神”が一番で

”私の神”に祈り、”私の神”がその信者を助けてくれる

と信じていますよね。。。

 

今、パレスチナでは

ユダヤ教徒ユダヤの神ヤハウェに祈り、

イスラム教徒はアッラーに祈り。。。

どちらも神のはずなのに、

宗教が違い、それぞれがそれぞれの神に祈っていて。。。

 

今、ガザ地区は凄まじい惨状に見舞われていますよね。。。」

 

おじサマの回答に驚いた。

 

「神様は唯一無二です。

宗教が違っても神様は唯一無二なのです。

どの宗教の神様に祈っても同じ神様なのです。

だから、全ての人が皆、神様の恩恵を受けることができます。」

 

えー!

そんな考え方、聞いたことない!

同時に、

なんて寛容、なんとパーフェクトなお答だろうと

感動した。

 

人によっては納得できないお答えかもしれないけれど、

私の心の琴線にはビーンと響いた。

 

食べるヨガというのも、

神様のもと、食材を提供下さった自然と人々に感謝し、

調理し、食事を神様にお供えする、

神様は人の心にいらっしゃるのだから、

食事を頂くことによって神様にお返しする。

 

これが食べるヨガなのだそうだ。

だから無償で食事を振舞うとのこと。

 

うーん、奥深い!

 

だからここクリシュナ意識国際協会

毎週、ホームレスにお弁当配布も行っているのだそうだ。

素晴らしい!

 

協会で体と心に栄養を頂いた。

面白い出会いのご縁もあり、

興味深い時間となった。

 

また行きたいなー。

次に行く時までには

パレスチナが停戦となっていますように!

世界の争いごとが少しでも落ち着いていますように!

 

次に行く時はインドの衣装を着ていこっと♪

ヤシオスタンに行ってきた

アフガニスタンパキスタンタジキスタンウズベキスタン。。。

中央アジア西アジアには

○○スタンって呼ばれる国々がいくつかある。

 

ペルシャ語

○○スタンって、○○人の土地という意味。

 

インドもヒンドスタンと呼ばれたりしてたようだし、

国ではないけれど

世界最大の少数民族クルド人が住んでいる地域は

クルディスタンって呼ばれてる。

 

日本もジャパニスタンって言われてるし

。。。っていうのは冗談、笑

 

日本にも実は

ヤシオ(八潮)スタンやらワラビ(蕨)スタンやらが存在していた。

 

埼玉県蕨市ワラビスタンには

トルコ系クルド人が集まりコミュニティを形成している。

こちら参照。

parwana.hatenablog.com

 

以前から行きたかったけど、なかなか機会のなかった

埼玉県八潮市ヤシオスタン。

 

たまたま八潮市近辺に住んでいる友人と

ヤシオスタンの話で盛り上がり、

食べログエスニック料理屋さん百名店にも選出されている

カラチの空でランチしよう♬

という話になった。

tabelog.com

 

カラチはパキスタン最大の商業都市

そう、ヤシオスタンはパキスタン系コミュニティで

160人程のパキスタン人がヤシオスタン在住らしい。

中古車輸出業に携わる人が多いようだ。

 

そうそう、アジアでもアフリカでも、

中古車でも質の良い日本車は大人気。

私もいろいろな駐在地で

何とか株式会社とかボディに書いてある

日本の中古車を良く見かけた。

もちろんパキスタンでも。

 

せっかくヤシオスタンに行くなら

郷に従え。

民族衣装のサルワール・カミューズを着ていった。

こんな時でもないと

さすがに日本で着る機会は余りないもんね、笑。

 

ちなみに、私の趣味の一つは

民族衣装コレクション。

カタールで買った結婚衣装や、

ハワイのココナッツ・ブラと腰みのも持ってるよーん。

 

そして、いざカラチの空へ。

お店に入ったとたん、異国の匂い!

スパイスの匂いプラスアルファ!

ガチパキスタンだ。

テンション急上昇!

 

このようなお店にはお約束の

インドはボリウッド映画の映像がモニターから流れてる。

わーい、ボリウッド映画も大好き~!

 

カラチの空では

日本人の口に合わせるなどという妥協はせず

本場パキスタンの味100%で勝負しているそうだ。

 

いやいや、でも十分日本人の口にも合っている。

美味しすぎ!

 

5人でビリヤニ、カレー3種、ライス、ナン、ロティで

おなか一杯大満足なパキランチだった。

しかも、価格もパキ・スタンダード?!

食後のチャイもつけて、なんと良心的なお値段にびっくり。

 

さらに、ヤシオスタン滞在はランチのみでは終わらず。

ハラルのスーパーマーケット、ボンゴ・バザールへ。

www.bongobazar.info

 

スパイスたっぷりのランチの後は

スパイス買いたい気分になって

食後のお買い物へゴー。

 

ボンゴ・バザールは三郷市なのでカラチの空から

徒歩圏ではないのだけれど

持つべきものは地の利のある車の運転できる友人、笑。

彼女のお勧めハラルスーパーということで

行かない訳には行かない!

 

外観は一見普通のスーパーなのだけれど、

一歩足を踏み入れた途端、異国!

またまたテンション爆上がり!

 

タイからベトナムからインドからトルコから、

その他津々浦々の食材が、生鮮食品まで、たくさん売ってるー!

楽しすぎ!

 

スーパーの脇には

ちゃんとイスラム教徒のためのお祈り用スペースも

設けられていた。

 

駐車場には

青のナンバープレートを付けた外交官らしき車も止まってた。

さすが、遠方より外交官までもが、

ハラル食材を求めてやってくる!

 

私の地元にも

とってもローカルな個人経営のハラル商店がいくつもあるけど、

(あえて商店と呼ぶ、笑)

正直、ちょっと敷居の高い雰囲気なんだよね。

異国情緒ありすぎて、笑。

ボンゴ・バザールは普通のスーパーな雰囲気で

エスニック商品のお買い物を楽しめる。

 

こんなスーパーが増えたらいいなぁ。

 

ますます外国人が増えるであろう日本の

外国人との交流と相互理解の場所になり得る。

 

そうそう、カラチの空には

こんな素敵な言葉もありました。

パキスタン料理店でヤシオスタンと国際交流!

今、必見!「ガザ 素顔の日常」

ガザの日没

最近、映画づいている。

 

ずっと見たかった「ガザ 素顔の日常」

遂に見る機会が訪れた。

www.youtube.com

 

朝、ふと目に入ったXのつぶやきに、

まさにその当日、上映されるってあるじゃない!

すごい! 偶然という名の必然。

中東ジャーナリストの川上泰徳氏の解説付き。

 

川上氏のことは全く知らないけど、行く、行く!

ジャーナリストが解説してくれるなら

映画の理解も深まりそう!

 

ガザって言うと、紛争、占領地ってイメージが付きまとう。

でも、私たちと同じように

ガザの人々も毎日の生活を営んでいる。

 

ガザの人々の日常の一コマ一コマを追いながら

ガザを応援したくて、

映画上映会場に足を運んだ。

 

映画は大人、子供、男子、女子数人にスポットを当てる。

救急救命士にも。

彼らの日常と複雑な思い、彼らの家族。将来の夢。

 

私がガザに訪れた時は

毎回海沿いのホテルに滞在した。

ホテルから地中海の青い海を眺めるたび、

海はこんなに広く、気持ちよく、開放的なのに、

閉塞感、絶望感漂うガザの空気との落差が余りにも大きすぎて

余計気が滅入ったことを覚えている。

ガザの海

 

いや、でも、海を眺めて現実逃避できるというだけ

地中海の青く広い海が救いかもしれない。。。

 

実は、その海も、

インフラが不十分かつ電力制限が厳しいガザで

汚水処理が出来ず、

汚水はそのまま海に垂れ流されていると聞いたけど。。。

 

映画でも、いくつかの視点から

海がガザの人々の生活に結びついている様子が

描かれている。

 

「天井のない監獄」と呼ばれるガザ地区

一般の人はほとんど出入りできない。

東京23区の6割程度のせせこましい範囲に

230万人の人があふれている。

だから仕事だって、ほとんど2人に1人は失業状態。

新卒者に至っては失業率は70%にも至っている。

状況が良くなる兆しも、希望もない。

数年ごとにイスラエルからの攻撃を受ける。

 

こんな場所にいたら、

精神を病むか、

怒り、憤りを「原因」に向けて爆発させるか。。。

 

聞こえない叫びが

映画から響いてきた。

 

映画後の川上氏の解説は、

パレスチナ問題の歴史から現状分析まで

現地取材歴のあるジャーナリストならではの情報もたくさん、

質疑にも丁寧に回答下さり、とても勉強になった。

 

川上氏曰く、

イスラエルの攻撃を非難すると

ハマスを擁護するのか!と炎上してしまうが、

どちらの側につくなどの政治的な話でなく、

イスラエルでもガザでも

多くの一般市民が殺されているんだ!と。

 

その人道主義の姿勢に大共感!

 

この映画、一人でも多くの人に見てほしい。

一人でも多くの人に

ガザの人々の気持ちに寄り添ってほしい。

やっぱりパレスチナのことはスルー出来ない!

10月7日にハマスイスラエルに奇襲攻撃をしたというニューズには本当に驚いた。

 

ロケット弾攻撃というのは今までにも何度もあったけれど、

何千発もの発射、

そして、戦闘員がイスラエル側に突撃侵入して

一般市民を虐殺、拉致するなんて、

ちょっと考えられなかった。

 

だって、ガザ地区イスラエル

大きな厚い壁で分断されているのだから。

 

そして、イスラエル軍ガザ地区へのすごい報復空爆の報に、

ガザのパレスチナ人元同僚達の安否が本当に心配になった。

チャットを送ったけれど、返事はなし。。。

 

そうだよね。。。

無事であったとしても、

完全封鎖されてしまって、

そんな外部からの安否に一つ一つ答えている余裕なんて

あるはずない。

 

以前から物流も人の出入りも

イスラエルに厳しく統制されていたのが、

完全封鎖。。。

 

燃料も入ってこず、電気もほとんど使えない。

食料も、飲料水もほとんどない。

 

家だって爆撃されて破壊され、

逃げまどっているかもしれない。。。

 

ガザの状況はYoutubeやオンライン・ニュース等で追っている。

ガザで一緒に活動していて

情報交換もしていた他団体のスタッフが

Youtubeに出ていた。

 

彼らの団体の現地スタッフ情報によると

ガザでは本当に毎日空爆が続き、

北から南に避難せよと言われても、

道路は瓦礫でいっぱい、

いつ空爆が襲ってくるかもわからないし

そうそう簡単に移動できるような状態でない。

とても厳しい状況。。。

 

やっと、エルサレム在住のパレスチナ人元同僚より、

「ガザのみんなは無事」との連絡が入り、

本当に本当に胸を撫で下ろした!

 

皆も南に避難しているらしい。

 

ただ、その中で、やはりガザ市に残る人もいた。

難民としてガザにいる。

再度難民になるのは嫌だ、と。

 

南にだって空爆が続いていると聞いている。

南だってどれくらい安全かは未知数だけれど、

ガザ市の方が危険度は格段高いだろう。

無事を祈るしかない。。。

 

元職場の現地レポートはこちら。

www.youtube.com

 

数日前、元職場より、

ガザへの緊急人道支援活動に関われるかの打診があった。

 

声をかけて頂けたことが本当に嬉しい。

もちろん!

私にできることがあれば、何だってやりますよ!

 

イスラエルガザ地区を完全封鎖しているし、

エジプトとの国境のラファ検問所も閉じたまま。

一般市民への人道支援物資さえガザに入域できず、

 

人道支援物資を積んだトラックが

エジプト側のラファ検問所の前に数十台も待機している。

 

その中に、

日本の支援の緊急物資を積んだトラックが一刻も早く並ぶよう

がんばらなくっちゃ!

 

日本の国際NGOも本格的に緊急人道支援に向けて動き出す。

可能な方は是非、ご寄付をお願いいたします!

www.japanplatform.org

 

寄付先を考えている場合は、

私も助っ人となる元職場にご寄付いただければ幸いです💛

peace-winds.org

donation.yahoo.co.jp

今日は国際ガールズ・デーです!

今日10月11日は国際ガールズ・デー。

 

知ったのはほんの数日前、

国際NGOプラン・インターナショナルの

映画上映イベントに参加した時。

 

3/8の国際女性デーは

それを祝日に定めている国だっていくつもあるし、

駐在国ではスタッフにパラの花などもらったこともあり💛

だから、知っていたけれど、

ガールズデーは恥ずかしながら知らなかった。

 

国際ガールズ・デーは

国際社会に女の子の権利やエンパワーメントの認知を

呼びかけていく日。

 

本来は、このような日がなくても日々の生活の中で

浸透していくのが理想なのだけれど。。。

 

プラン・インターナショナルが

”Because I am a Girl”という国際キャンペーンを通じ

国連に働きかけて、

2011年に国連が記念日として採択したのだそうだ。

 

民間の一団体の行動力が

世界中の女の子の社会的立場の向上に一歩

素晴らしい!

 

プランは毎年、国際ガールズ・デーにちなんで

色々イベントを行っているようだ。

 

私が先日見た「グレート・グリーン・ウォール」も

そのイベントの一つだった。

parwana.hatenablog.com

 

国際ガールズデーのための

アフガニスタンの女子に焦点を当てたYoutubeを発見。

www.youtube.com

 

アフガニスタンは私が初めて海外駐在した

思い入れの深い国の一つ。

 

駐在した2002年当時は

タリバン政権崩壊直後で、

それまで禁止されていた女子教育含む教育復興のため

”Back to School”キャンペーンという全国キャンペーンが実施された。

 

嬉しそうに学校に通い始める女の子たちを支援するのは

この上ない喜びだった。

 

なのに、20年を経て、

タリバンが時が逆行したよう。。。

 

世界で女子の中等教育が禁止されているのは

アフガニスタンのみ。。。

「グレート・グリーン・ウォール」を見てきた

すっかり応募したことを忘れていたのだけれど、笑

映画が当選!

 

10/11の国際ガールズ・デー関連イベントとして

国際NGOのプラン・インターナショナルが実施・上映した

「グレート・グリーン・ウォール」

www.youtube.com

 

アフリカの国、マリ出身のミュージシャン

インナ・モジャが、

サヘル地域*1の砂漠化を食い止め、再び緑をもたらすための

緑化計画の対象国を訪れながら

アフリカ大陸を横断し

音楽で啓蒙しようとする姿を追った映画が

「グレート・グリーン・ウォール」

 

2019年 サンパウロ国際映画祭 観客賞

2020年 カンヌコーポレーションメディア&TV大賞 金賞

2020年 レインダンス映画祭 最優秀撮影賞

 

2019年に最初に公開され、様々な賞を受賞している。

 

恥ずかしながら、

国際ガールズ・デーも

このアフリカのグレート・グリーン・ウォール(GGW)計画も知らなかった。

 

GGW計画は、

11か国にまたがるサヘル地域に

万里の長城(グレート・ウォール)のように

8,000Kmに渡る緑の壁を作り、

砂漠を昔のような緑豊かな土地にして、

人々の生活を立て直そうとする壮大な植林計画だ。

アフリカ大陸を横断する8,000KmのGGW計画

 

アフリカの国々が主導し

2007年にはじまったGGW計画だけれど、

2020年までに目標の15-18%程度のみに留まっている。

問題が山積するサヘル地域の国々で

象徴的な「アフリカン・ドリーム」である

植林計画はなかなか進まない。

 

インナ・モジャはサヘルの西の端セネガルから旅を開始した。

 

映像にアフリカの社会の様子、人々の様子が映し出される。

異国文化大好き、服飾大好き、

ダンス大好き、食べ物大好きな私。

ワクワクしながらアフリカを眺めた。

 

アフリカの人々の生活とともにある音楽。

情熱的な楽器の音色。

ダンス。

私もビートに乗って体が自然と動いちゃう。

 

けれど、同時に映し出されるサヘルの国々の深刻な社会問題。

砂漠化、干ばつ、紛争、テロ、貧困、

人口爆発、(不法)移民、人身売買。。。

 

深刻すぎる問題が

積み重なり絡みあって、

一体どう解決できるのか、悲観的になってしまう。。。

 

そして、これらの問題はアフリカだけの問題でなく、

世界中に、

もちろん日本にも

もろに影響を与える。

 

悲観的になってしまう。。。

 

ただ、コップ半分の水を

半分しかないと見るか、半分はあると見るか。

 

達成度15%の成功例としてエチオピアでは緑化が進んでいた。

ビフォー&アフターを比べると

茶色かった大地一面が緑で覆われている。

 

皆で歌いながら踊りながら植林している。

地域住民を導くリーダーの手腕が素晴らしい。

 

・・・緑が根付いたエチオピアのティグライは、

この映画の撮影後に国内紛争の渦中に巻き込まれてしまった。*2

既に紛争は収まっているけれど、

映画に出てきた人々は、緑はどうなったのだろう。。。

 

映画の中で

インナ・モジャは

「時間がない!」と訴えている。

「今、行動を起こさなければ!」と。

 

悲観的になってる場合じゃないね!

 

まずは多くの人にこの映画を見てもらいたい。

*1:アフリカのサハラ砂漠の南側に広がる乾燥地帯で、飢餓ベルトとも呼ばれる。深刻な砂漠化がすすみ、住民は食糧不足に瀕する非常に脆弱な地域となっている。

*2:この紛争の関連記事はこちら。

parwana.hatenablog.com

拉致問題啓発舞台劇「めぐみへの誓いー奪還ー」に始めっから号泣しっぱなし

拉致問題については、

恥ずかしながら

余り関心レーダーに引っかかってこなかった。

 

先日、図書館に置いてあったちらしで

お芝居があることを知り、

へぇ、無料なら行ってみようか、と申し込んだ。

 

当日、まだ開演時間までかなり間があるのに、

会場は既に人で一杯だった。

 

パネル展示もあり、

政府の取組と

拉致被害者と可能性のある人々の顔写真。

それぞれに、名前と行方不明になった時の状況が

書かれている。

 

旅先で、

仕事からの帰宅途中で、

ちょっと近所までお買い物にって感じで出て行って、

帰ってこなかった。。。

 

今の私の家の近くでも拉致事案があったなんて

怖すぎる!

 

誰をどんな目的で標的にしたのか。。。

 

日本政府は

2002年に帰国できた5名を含む17名を

北朝鮮による拉致被害者として認定している。

 

そして、拉致された可能性を排除できない行方不明の日本人は

なんと871名にも上るのだそうだ。

そんなにいるの?! 

驚愕!!

 

普通に会話をして、

普通に一緒に朝ご飯を食べて

普通に一緒に一日をスタートし、

夕方にはまた一緒に食卓を囲むはずの

その人は帰ってこなかった。

行方不明になってしまった。

一体どこに行ってしまったの?!

手がかりも皆無。。。

 

当たり前にいた家族が、

何の前触れもなく、突然いなくなってしまったら。。。

自分がその家族だったら。。。

 

想像しただけで、胸が押しつぶされそうになる。

 

連れ去られた当人も

異国で大変な絶望的な思いをしているはずだけれど、

ご家族の苦悩も

言葉では言い表せない程大変なもののはず。

拉致被害者のご家族の気持ちを思うと、

涙が止まらない。

自分がその家族だったら。。。

 

また劇も始まっていないのに、

開演前の拉致問題の説明を聞いているだけで

号泣してしまった。

 

当然、お芝居の間は泣きっぱなし。

 

横田めぐみさんが拉致されて

連れていかれた先の境遇、

 

ご家族や支援者の必死の捜索、

 

田口八重子さんが李恩恵という名前で

諜報員へ日本語や日本の生活習慣を教えていた様子、

 

劇は辛く、苦しかった。

 

これは実際に起こっている現実。

今も横田めぐみさん、田口八重子さん含め

5名以外の帰国はかなっていない。

 

ほぼ半世紀という時が流れている。

被害者のご家族は高齢になり、

亡くなられた方もいらっしゃる。

どんなに無念だったろう。。。

 

何としても

ご家族が元気なうちに再会を果たしてもらいたい!

 

初めて拉致問題の深刻さ、残酷さを認識した。

 

無料で上演していたからこそ足を運んだ。

そうでなければ見に行こうと思わなかっただろうし、

見ていなければ、

このように拉致問題への理解と関心を

深めることはできなかっただろう。

 

声を上げていかなくっちゃ!